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【第91回天皇杯 2回戦 福岡 vs 高知大】レポート:目の前の試合に勝ちきることにこだわる福岡が3−0の勝利。高知大は自分たちの時間を作るも健闘及ばず。(11.10.09)

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10月8日(土) 第91回天皇杯 2回戦
福岡 3 - 0 高知大 (15:00/福山/938人)
得点者:14' 中町 公祐(福岡)、31' 松浦 拓弥(福岡)、64' 高橋 泰(福岡)
★第91回天皇杯特集
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立ち上がりの3分、中田龍吾(高知大)が右サイドをスピードに乗ったドリブルで駆け上がる。「相手の1.5倍走れれば勝てる可能性もある」という野地照樹監督(高知大)の言葉を具現化するようなプレーに、竹ヶ端運動公園陸上競技場に歓声が上がった。その声援に押されて、立ち上がりは高知大が軽快なリズムで福岡に挑む。しかし、そんな選手たちの姿を見ながら、野地監督は「あんまりいい立ち上がりではないと感じていた」と話す。「アビスパはしっかりと守って、そこからカウンターを仕掛けられるチーム。アビスパから点を取るとしたら、おそらく、相手にボールを持たせておいてカウンターを狙うという形だと思っていた」(同)。悪い予感は当たるもの。そして14分、右サイドに展開した福岡は成岡翔がサイドの深い位置へ侵入。その成岡からのクロスに、中央で待ち構えていた中町公祐が右足ボレーで合わせた。

ここからは福岡がボールを一方的に支配する形で進んでいく。高知大にシンプルに蹴られて、中々思うように攻撃の形を作れない中で、前からプレッシャーをかけ、奪ったボールを丁寧につなぎ、そして前線では岡本英也と重松健太郎が、高知大の最終ラインの裏を狙い続ける。2点目が生まれたのは31分。CKのこぼれ球を岡本、松浦拓弥とつなぎ、角度のないところから放った松浦の右足がゴールネットを捉えた。
だが、簡単には進められないのがトーナメント初戦の難しさ。ここから福岡のリズムが微妙に狂いだす。依然としてボール支配率では高知大を上回るが、ボールサイドに人数をかけてプレッシャーをかける高知大の前に中盤でボールを引っ掛けられるシーンが増えて行く。

その流れは後半に入っても変わらない。
「勝負は次の1点をどっちが取るかだ。積極的に攻撃に行け」(野地監督)
「次の1点が勝負」(浅野哲也監督・福岡)
ハーフタイム、両監督ともに次の1点の重要性を話して選手たちをピッチに送り出したが、より強くゴールへの意識を表現していたのは高知大だった。シンプルなパスワークを中心にした縦に速い攻撃で、何度も、何度も、福岡ゴール前へと迫る。福岡は2点のリードを守りたい気持ちが強かったのか、前へ出る積極性に欠け、高知大を受ける形で押し込まれる時間帯が増えて行く。
それでも次のゴールを奪ったのは福岡。64分、左からのCKのチャンスに高橋泰がどんぴしゃりのタイミングでヘディングシュートを決めた。高橋は岡本に代わっての途中出場。このヘディングシュートがファーストタッチだった。「リーグ戦ではあまり活躍出来ていないが、どんな形でも1点は1点だし、次のラウンドに進むことに貢献できたので、今日は喜べると思う」とは高橋の弁。この1点で勝負は決した。

「天皇杯の初戦が非常に難しい試合になるというのはわかっていた」と試合を振り返ったのは浅野監督。内容を振り返れば必ずしも満足のいくものではなく、守備に緩さを見せる場面も散見された。それでも3−0という結果を手にしたのは、目の前の試合を勝ちきることだけに集中する姿勢を貫いたからだった。ボールを奪われたら次のプレーで相手から奪い返す。ミスが起これば次の選手がカバーに回る。ゴール前に押し込まれたら体を張ってはね返す。そうしたディテールの部分での差がスコアに表れた。そして最大の収穫だったのは、この日、公式戦初出場、初先発を果たしたGK笠川永太のプレーだっただろう。「手応えなんてない。まだまだ課題ばかり」と本人は振り返るが、その安定したプレーは十分に戦力として機能することを示した。浅野監督も「我々のリーグ戦に向けての一番の収穫は、もしかしたら、彼の活躍、自信だったかも知れない」と高い評価を与えていた。

そして敗れた高知大。Jリーグ勢への4度目の挑戦は実らず、今回も完封負けを喫した。惜しまれるのは、後半30分を過ぎてからの猛攻が実らなかったこと。アビスパサポーターが目をつぶった89分の福本圭のシュートはクロスバーを直撃し、その2分後の竹内宏次朗のシュートは無情にもクロスバーを越えた。後半は自分たちのリズムで試合を進めたが、ゴールを決めきるという点においては、この試合では福岡の方が1枚も、2枚も上だった。しかし、敗れたとは言え、Jリーグ相手に自分たちのサッカーを披露する時間を多く作れたのは自信になるはず。大学リーグに向けて弾みのつく1戦になった。

以上

2011.10.09 Reported by 中倉一志
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