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【第91回天皇杯 2回戦 F東京 vs 鹿児島】レポート:裏目に出たFC KAGOSHIMAの付け焼刃のスタイル。F東京が順当に駒を進める(11.10.09)

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10月8日(土) 第91回天皇杯 2回戦
F東京 4 - 0 鹿児島 (13:02/味スタ/5,301人)
得点者:14' 谷澤 達也(F東京)、30' 森重 真人(F東京)、76' ルーカス(F東京)、90' 谷澤 達也(F東京)
★第91回天皇杯特集
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番狂わせは、起こらなかった。F東京が8日、味の素スタジアムで行われた天皇杯2回戦でFC KAGOSHIMAと対戦し、4−0で勝利を収めた。前半14分、MF谷澤達也が幸先よく先制点を決めると、その後も危なげない試合運びで3回戦進出を決めた。

「今日は守備からゲームに入るという意識が強すぎて枚数を後ろに掛けすぎてしまった。普段は、4バックのところを今日は5バックで入りました。いつものフォーメーションではなかったということもあり、選手がお互いにどういった動きをするのか戸惑う場面と、F東京の動きに惑わされてついていけない場面があった」
FC KAGOSHIMA・徳重剛監督が試合を述懐する。FC KAGOSHIMAは、極端にF東京を警戒し過ぎたのかもしれない。最終ラインに4枚を残したまま、DF愛甲光をFWルーカスにマンツーマンで張り付かせた。ゴール前のスペースを消して守備を固め、ロースコアゲームを狙っていた。しかし、それが得策だったとは言えない理由があった。

彼らは、自分たちの時間を自ら放棄してしまった。「やはり縦に簡単に送っても、前線の枚数が1枚、ないしは2枚しかいないので、ボールが出ても繋がらなかった」と、徳重監督は悔やむ。F東京は、パスを回すサッカーをする。ボールを保持する時間が増えることは大歓迎だった。

そして、KAGOSHIMAの潜在意識そのものが決して守備的ではなかったということも裏目に出た。試合途中、自分たち本来のスタイルを見せる場面があった。背後への鋭い飛び出しを生かしつつ、しっかりとショートパスを繋いでサイドから崩す。その形を最初から挑むこともできた。F東京を警戒するあまり、やり慣れない形で戸惑いもあったはずだ。

試合は14分、谷澤のゴールでF東京が先制した。早い時間帯にゴールが決まり、F東京は楽に試合を運んだ。17分に、ルーカスがPKを失敗したものの、30分にDF森重真人が攻め上がって頭でネットを揺らした。2点のリードを奪って試合を折り返すと、76分にルーカスが汚名返上のゴールを決め、試合終了間際には鮮やかな連係で崩すと、最後はミドルレンジから谷澤がこの日、2点目のゴールを奪って試合を決めた。「多彩な形からゴールを奪えた」と、GK塩田仁史も振り返るゴールショーで幕を閉じた。

自分たちのスタイルをがらりと変えるということには、多分にリスクを含んでいる。これは、今シーズン、スタイルを追求してきたF東京にとっても決して他人事ではない。F東京は、FC KAGOSHIMAを寄せ付けず、3回戦へと駒を進める。

しかし、この日のハイライトは、試合とは別のところにあった。試合終了後、FC KAGOSHIMAの選手がF東京ベンチと、ホーム・ゴール裏に陣取るF東京サポーターに挨拶へといった。その清々しい行為は、彼らが真摯にサッカーへと取り組んでいる姿を何よりも表していた。だからこそ、FC KAGOSHIMA本来のスタイルとぶつかり合ったゲームを90分間見てみたかった、という気持ちにも駆られた一戦だった。

以上

2011.10.09 Reported by 馬場康平
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