スカパー!生中継 Ch363 後02:00〜
☆totoリーグ第4ターン開催中!
----------
「レアンドロドミンゲスの不在時にどう戦うか」。それが開幕前から柏にまとわりついた懸案事項だった。ところが意外にも、キングを欠いた柏は勝率が非常に高い。負傷により前半途中で退いた第25節・名古屋戦を含め、レアンドロドミンゲスが欠場した試合は第3節・仙台戦、第26節・神戸戦といずれも勝利を収めているのである。
もちろん柏の攻撃を掌る背番号10の不在は痛い。が、ネルシーニョ監督は全選手にコンセプトを共有させながら、誰が出場しても遜色ないチームを作り上げている。それに澤昌克、水野晃樹、兵働昭弘といった質の高い選手が控え、欠場の穴を埋められるだけの選手層もある。したがってレアンドロドミンゲスの出場停止は、柏にとってさしたる問題にはならないだろう。
“キング不在”の懸念より、むしろ対戦相手が山形であるという点に不気味さを感じる。実はこの山形、まさに「天敵」と呼ぶに相応しいほど、柏とは抜群の相性の良さを誇るのだ。過去、柏が山形相手に勝利を収めたのは2006年J2時代の1度だけ。今季も開幕から3連勝とスタートダッシュを仕掛けたところで土をつけられたのが山形だった。
現在17位、残留圏内の15位の浦和とは8ポイント差と、もう負けられない状況下にある山形。前節の磐田戦は前半立ち上がりに先制したものの、その後前田遼一のファインゴールで追い付かれ1−1のドローとなった。ただし先制点を奪った後守備陣形を整え、両サイドバックが絞り、ボランチを含めた強固なブロックにはさすがと思わせるものがあった。それに関しては小林伸二監督も「前半、かなりいい形でゲームを運べた」とポジティブに捉えている。
柏が山形を苦手とする理由は、その守備ブロックの攻略に手を焼き、焦れたところでセットプレーやカウンターから失点を喫するという山形の術中にハマるからであり、第9節はその典型的な敗戦となった。
柏の選手たちもそれは重々承知である。「相手はカウンターを狙っている。攻めている時のバランスが大事。リスク管理をしっかりしたい」と大谷秀和は語り、「焦れず、攻め急がず、90分間で勝つ」。淡々と話すその言葉には、優勝へ向けた強い決意をも窺わせた。さらに大谷は「大宮戦の時みたいにならないように…」と第27節の敗戦を引き合いに出す。残留争いの渦中にあるチームをホームに迎え、勝てば柏が首位に立つ可能性があるという点では、確かに大宮戦と似通った部分は多い。堅い守備とカウンターという対戦相手の戦術的な面のみならず、残留に懸ける強い思い、そして自分たちに圧し掛かる優勝争いのプレッシャー…。そういった様々な条件を跳ね除け、自分たちのスタイルをぶれずに貫けるかどうか。レアンドロドミンゲスの不在よりも、それこそが今節、柏が勝利を収めるための重要な焦点になるだろう。
ただ、「優勝争いのプレッシャーを楽しめている」と頼もしいコメントを発する工藤壮人は、その言葉が示すように最近5試合で3ゴールを挙げ、彼の好パフォーマンスには練習でも近藤直也が「工藤の調子がすごく良い」と太鼓判を押している。プレッシャーを意気に感じ、前節はカシマスタジアム初勝利をもたらした歴史的ゴールに、さらに気を良くする若きストライカーの爆発には大きな期待がかかる。
ビジター席以外のチケットは完売し、今節も日立台が黄色く染まる。サポーターの後押しを受けて、一歩ずつ着実に初優勝への歩を進めたい。
以上
2011.10.15 Reported by 鈴木潤













