スカパー！生中継 Ch185 後06:50〜
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前節の岐阜戦後、反町康治監督は今季初対戦となる京都について触れている。
「手強い相手だと思う。宮吉や怪我が治った工藤など、いまはみんな非常に上向いている。我々としてはいい準備をして、勝点3を取れるように頑張りたい」
事実、京都はここ2試合、復帰した工藤浩平のフル出場とともに、札幌と大分に連勝している。2戦連続でゴールを挙げているその工藤に加え、前節の大分戦では宮吉拓実が2得点の活躍を見せた。いずれもファインゴールである。今節もとりわけ彼らに期待が集まろう。なお京都はFW久保裕也が、湘南はDF遠藤航がAFC U-19選手権2012予選に向かった。ここまで9得点を挙げているチームトップスコアラーと全試合フル出場のセンターバックの不在がもたらす影響は、いずれにとっても小さくなかろう。叩き上げの若手の存在感を眩く思いながら、それぞれどのような布陣で今節に臨むのか興味深い。
弟分の不在について、同じくフル出場でコンビを組んできた湘南の大井健太郎は言う。
「航は自分のカバーもしてくれるし、前にボールをつけるのも巧い。ただ、練習試合などを通してほかのみんなもプレーしている。誰が出ても、とくにスタイルを変えることなく、より声を出してまとまっていければいい」
「京都は最近勝っているし、工藤選手も復帰していい状態に見える」大井は続けた。さらに、これまでの連戦を振り返りつつ、今節を見据える。
「ボールの奪い所がよければいい攻撃に繋がるけれど、守備がうまくはまらないときも当然ある。そういう場面はこのまえの岐阜戦でも前々節の北九州戦でもあった。そういうときに慌てずしっかり判断できるよう、後ろから声をかけてコントロールしたい。体を張るなど自分の仕事を体現して、いい攻撃に繋げたいと思います」
現在チームトップの8得点をマークしている高山薫は前節、先発するも45分で交代した。チームの大量得点の陰で自身にゴールはなかった。反省とともに振り返る。
「攻撃は全体的によかったと思いますが、守備の面で、自分のところで相手にチャンスを与えてしまった。反省点だし、悔しかった。ただ、ほかの選手たちが点を取ってくれて、ルーカスの初ゴールも憲（岩尾）のアシストもうれしかった。自分もこれからの試合で勝負を決めるようなゴールを奪いたい」
ところで、高山と永木亮太はともに川崎Fユースに在籍していた高校1年当時、現在京都を指揮する大木武監督の指導を受けている。「ぼくも亮太もすごく楽しみにしています」かつての監督との対戦を前に、高山は顔を綻ばせた。
「アップのボール回しを笑顔でやっていたら、全力でやれと怒られたことがすごく印象に残っています。とても熱い監督でした。ディフェンスもパスを出すほうもバテバテになったけど、それがよかった。連戦でいちばん大事なのは気持ち。気絶するぐらい走る気持ちで臨みたい」
湘南にとってはホーム連戦で有利といえるだろう。とはいえ、ミッドウィークのゲームに時間は限られている。相手の分析はもとより、両チームともに疲労の回復が肝要だ。前節の反省を踏まえたうえで、あらためて反町監督は語っている。
「岐阜戦は攻守の切り替えもファーストディフェンスも緩かった。相手を知ることはもちろんだが、フィジカルをしっかり回復させ、自分たちのやるべきことをもう一度しっかり整理して臨むことが大事だ」
第31節アウェイ栃木戦のように、前線に始まるチームディフェンスを素早くゴールに結びたい。変則日程により京都とは2連戦となるため、次を見据えるなら勝って西京極に乗り込みたいところだ。なお今節の試合前には、クラブOBが集うスペシャルエキシビジョンマッチも予定されている。湘南のレジェンドたちを圧倒するような威勢を発揮したい。
以上
2011.10.25 Reported by 隈元大吾
