10月30日(日) 2011 J2リーグ戦 第33節
千葉 0 - 1 徳島 (16:03/フクアリ/10,015人)
得点者:69' 西嶋弘之(徳島)
スカパー!再放送 Ch181 10/31(月)後01:30〜
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ボールを奪って攻めに転じても、千葉の選手は徳島のゴール前までスピーディーにボールを運ばず、左右にばかりパスを回す。そして、結局、シュートを打つことなくディフェンスラインまでボールが戻ると、攻めに転じた瞬間には大きな歓声があがった千葉サポーターからはため息混じりのガッカリした声が出る。そんな場面は1回や2回ではなかった。千葉が大逆転のJ1昇格を果たすには、自分たちがまず残り6試合に全勝して上位チームがつまずくのを期待するしかない状況下での重要な一戦にもかかわらずだ。
残り6試合で5位の千葉と3位の札幌との勝点差は5。さらに、千葉とは勝点差4で4位の鳥栖との16時キックオフの試合の前に13時キックオフの試合を終えた札幌は勝ち、千葉と札幌との勝点差は8に広がっていた。勝たなければJ1昇格が風前の灯となってしまう一戦で、千葉は立ち上がりからボールを保持し、主導権を握っていた。いや、握っていたように見えた。だが、徳島には「千葉にボールをキープされる展開はイメージ通り」(徳島のDF西嶋弘之)。千葉は前節の鳥栖戦の前半と同様にボール保持率は高かったが、全体的にパス回しのテンポが遅く、徳島の守備がセットされた状態の外側でボールを動かしていることが多かった。そのため、試合開始わずか2分のFKからのDFマーク ミリガンのヘディングシュートによる決定機のあとは、得点チャンスがなかなか作れなかった。
そんな千葉に訪れた先制点奪取のチャンスは21分。ペナルティエリアへ突破を図ったFW深井正樹がファウルを受けてPKを得た。深井が自ら蹴ったPKは左下隅を狙ったものだったが、5試合ぶりのスタメンの徳島のGKオ スンフンがシュートコースを読みきって横っ飛びでセーブ。こぼれ球に千葉の選手が反応したが、ゴールに押し込めなかった。
前半、千葉の攻撃に耐えた徳島は、後半の立ち上がりから反撃。前半の半ば過ぎからディフェンスラインを高く上げ、全体をコンパクトにして千葉の選手にプレッシャーをかけ、サイドから仕掛けて千葉を押し込んだ。千葉も何とか先制点を取ろうとするが、連戦のうえに前半の疲れが出たか、次第に運動量が低下。その状況を打開すべく、千葉は67分に今節が負傷後初のベンチ入りのFWオーロイをピッチに送り込んだ。だが、その2分後、徳島はFW徳重隆明のCKのボールに西嶋が走り込んで頭で合わせ、「90分のうちに一発、セットプレーかカウンター攻撃で得点する」(西嶋)ゲームプラン通りのゴールを奪った。
得点しなければ負けてしまうのに、冒頭で述べたように千葉はカウンター攻撃のチャンスでも相手陣内でスピードダウン。失点直後には高さのあるMFファン ゲッセルを入れてパワープレーを試みたが、サイドをえぐってのクロスではなく単純なロングボールが多いため、徳島の選手には自分の正面に飛んでくるボールになって跳ね返しやすかった。
終盤の千葉のパワープレーも「スカウティング通りだったので怖さはなかった」(オ スンフン)という徳島。一丸となってゲームプラン通りに戦った選手の頑張りは賞賛に値するものだったし、85分にDF島村毅を入れてオーロイをマンマークさせた美濃部直彦監督の采配も見事。1年をかけて積み上げてきた攻守でJ1昇格争いに踏みとどまった。
千葉は、28分の徳重のような思い切ったロングシュート、スペースを効果的に使うコンビネーションなど勇気あるチャレンジのプレーが少なく、徳島の意表を突けなかった。セットプレーの得点機も決定力を欠き、神戸清雄監督就任後の3試合、そして連続4試合無得点。選手が口々に語る『アタッキングサードでの工夫』ができないままではゴールは奪えない。J1に昇格したいなら、試合に勝ちたいなら、やるべきことはハッキリしている。
以上
2011.10.31 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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