10月30日(日) 2011 J2リーグ戦 第33節
愛媛 1 - 1 大分 (19:04/ニンスタ/2,316人)
得点者:54' 大木勉(愛媛)、67' オウンゴ−ル(大分)
スカパー!再放送 Ch182 10/31(月)後02:00〜
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4月30日の北九州戦以来、今季2試合目の出場を果たした愛媛のベテランが大きな仕事をやってのけた。「マナブ(齋藤学)やウチ(内田健太)みたいにスピードもドリブルも持っていないので、今日はいいポジショニングをして起点になれればと思った」と試合を振り返った大木勉。メンバー表を見ればワントップのポジションだが、トップ下に落ちたりサイドに流れたり、自由に動き回り「気が利くプレー」で攻撃の起点になっていた。
「特に前線の大木や齋藤、内田が我慢強くポジションをキープしてくれた」とバルバリッチ監督も攻撃陣を評価したが、そこに対してチャレンジをするくさびのパスが入ることで、スイッチが入った愛媛の攻撃。「ベンさん(大木)が近くにいてくれたから、落としてもう一回受けたり、ワンタッチが入ってフリーになってから裏を狙ったり、攻撃のバリエーションが増えた」と内田が振り返ったように、前線の3枚にワイドの東浩史や前野貴徳も絡むことで愛媛は連動性のある攻撃を次々と披露していった。
さらに、その攻撃を支えていたのが最終ラインの押し上げ。ここ数試合は押し上げきれず、間延びした感のあった全体のブロックが今節は引き締まり、それが波状攻撃にもつながった。そして、先制点も大分に跳ね返された後の2次攻撃から生まれた。後半9分、大木と齋藤、内田の3人で前線にボールを落ち着かせると両ワイドから東や前野がオーバーラップ。前野のクロスが一度は大分に跳ね返されたものの、それを拾った池田から前野に再びボールが渡ると、そのクロスにダイビングヘッドで合わせたのが大木だった。「使ってもらったのは何とか流れを変えてほしいという意味だと思った」と振り返ったベテランが、与えられた使命を見事に果たして結果を出しただけに、勝てば愛媛にとっては最高の展開だった。
しかし「決められたあとにチャンスを作って、そこから押せ押せになったのはホームの時と同じ展開」と永芳卓磨が語るように、その後は次々と同点のチャンスを作った大分。カウンターから、後半16分には永芳の折り返しを為田大貴がゴール前に飛び込んでシュートを放ったもののゴールの上。そして22分、フリーキックから同点に追いついた後も、再びカウンターから永芳がサイドに展開、左サイドのクロスからイドンミョンがヘディングで合わせたものの、これはわずかにゴール左へとそれた。
結局、試合は1−1のままタイムアップを迎えてどちらのチームも勝点3をつかむことができなかったが、ポジティブにとらえられるドローであるといってもいいだろう。「今まで出ることが少なかった選手が意地を出して戦ってくれて、チームを活性化してくれたと思う」と田坂和昭監督が振り返った大分は、先制を許しても焦ることなくアウェイ連戦の今節も勝点を持ち帰った。連戦の中で故障者も続き、選手が入れ替わる状況でもチームのパフォーマンスを落とすことなく、最低限の結果をきっちり出した部分は大分にとって評価できる試合だった。
また、勝ち切れなかった愛媛にとっても、この勝点1は大きい。「勝ちたいという気持ちを持って試合に臨めたし、前に行く意識を出せた」と内田は振り返ったが、これまでの課題をひとつひとつ克服することで、ピッチ上でもその気持ちをプレーで表現できた。内容がよかっただけに「勝ちたかった」という選手たちの気持ちは一層募る90分に終わったが、その勝利は次こそが実現すべき舞台だ。1週間後の四国ダービー(vs徳島 11/6@鳴門大塚)で昇格を争うライバルから勝点3を奪い、光が指したトンネルから抜け出したい。その点で愛媛にとっては、長い苦しみから抜け出せる手ごたえを十分につかめた90分だった。
以上
2011.10.31 Reported by 近藤義博
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