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【J2日記】徳島:キャプテン(11.11.06)

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ご存知の通り、徳島は現在昇格争いの真っ只中にいます。チームは今季の目標と位置付けたJ1昇格だけを目指して開幕からシーズンを戦い、それへ手の届きそうな位置に着けてついに残り5戦というところまで来たのです。
そして、そのチームをここまで引っ張ってきたのはやはりこの男でしょう。キャプテン、倉貫一毅選手。先日J2通算400試合出場も達成した彼こそがチームをまとめ、率い、鼓舞してきたからこそ、徳島が今こうして昇格を争う権利を得られていると言っても過言ではないように思われます。

そこで、いよいよ佳境を迎える戦いについて、またそれに挑む自身について、その倉貫選手に声を聞かせてもらいました。彼の言葉そのままにご紹介します。

Q.まず、自身の400試合出場達成に対して何か想いは?
「350試合とか、いろいろな節目でもそのような質問をもらいましたが、自分ではそんなに意識することはありません。「15年間、長いことやってるしなぁ。そんなになるのか。」という程度ですね。最終的に何試合かを目標にしている訳でもないので、通過点という言葉も少し違うかもしれませんね。ずっとやってきた結果が試合数になっているという感覚でしかありません。サッカーをやっていて試合に出られているということ、そのことを幸せに感じるだけですね。サッカーはとにかく好きで、趣味みたいな感じでやっていますしね。だから毎日好きなことやって、それで給料もらって、試合に出させてもらって、本当に楽しいですよ」

Q.チームは今大事な昇格争いの真っ最中ですが、その状況だからこそ気を遣っていること、気を配っていることはありますか?
「今の状況だからといって特別な何かをしているということは無いですね。ただ一番大事かなと改めて思ったりするのは、いつも通りのプレーというか…特別緊張することや逆にリラックスし過ぎることもなく、今までやってきた通りのプレーをすることが自分達の力を発揮する一番の方法だと思っているので、練習の中でも試合中でも回りに対してはそのような話をしています。
それから、例えばどの試合でもいい部分と悪い部分の両面が出るものです。この時期は試合でも練習でもいい部分、良かったプレーに注目するようにして、『今の良いから続けていこう』とか『あの時の対応良かったよ』というポジティブな話を優先してするようにしています」

Q.正直、勝点を計算したりすることもありますか?
「まったく気にしないと言ったら嘘になりますが、『この試合で(勝点3を)取って、この試合では引き分けて』というような計算はしたことないです。どの試合でも相手に勝ちたいという気持ちだけを持ってやっていますね。ただ、試合状況や展開、相手の調子、うちのメンバーのコンディション等をいろいろ頭に入れた中で、『今日の展開ならあとの時間は守りに入ろうか』とか、『点が取れなくてもこのまま試合を進めて、引き分けで終わっても良しとすべきじゃないか』みたいなことは考えたりする時もあります。しかし初めからそれを念頭に置いてプレーしたことは一度もないし、やはり目の前の相手に勝つという気持ちで試合に入っていくということが一番重要だと思っています」

Q.最後に、徳島の苦しい時期も知っている(移籍1年目にチームは3年連続最下位)倉貫選手から今のチームを見て感じることは?
「あの時と今をそんなに比較することはないですが、順位も少しずつ上がってきていますし、クラブとしてもチームとしても成長してきたのかなとは思います。しかしまだ足りないところもたくさんあるはずです。選手はもちろんですし、クラブのフロントやスタッフを含めた全体で、プロとしてやれることがまだまだあるのではないか、プロとしての感覚、プロ意識をもっと持たなければという気概を持ち続けていけば、さらに成長・進歩していけるだろうと思っています」


こうして話を聞いてくると、改めてではありますが、徳島における倉貫選手の存在の大きさが感じられました。そしてこのキャプテンならきっとチームを夢舞台へ導いてくれるはずと思われてなりませんでした。

以上


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2011.11.06 Reported by 松下英樹
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