水戸との北関東頂上決戦を1−0で制し、“北関東王者”に上り詰めた翌日、クラブから松田浩監督との契約を来季も継続するリリースが流れた。3年契約の最終年だった今季、パウリーニョが夏場に負傷離脱するまで昇格争いを演じた手腕をクラブ側が高く評価。続投要請に至った。ホーム最終戦となる大分戦を控えた最後の公開練習後、来季も指揮を執ることを決断した理由を、指揮官は取材陣の前で語った。
Q:クラブからの続投要請を受けられた要因は?
「(栃木は昇格の)チャンスがあるチームだし、パウリーニョの怪我がなければ、かなり昇格の可能性は高かった。ただ、そういうことが起こった時に、昇格圏内に残れなかったので、選手層の厚さとか日本人選手のレベルをもう少し上げないといけないのかなと思っています。補強でどれだけそれが出来るかは分からないですけど。今年は昇格圏内にいた時期もありましたし、『毎年階段をあがっている』と言えると思います。J1へ上がれなかったことが、栃木でやり残したことのひとつ。チャンスがいただけるならば、それを成し遂げたいということです。栃木での仕事は凄くやりがいがある。環境的には厳しいものがありますけど、フロントも含めて『いいクラブを作ろう』という志を感じます。そこへ自分も参画できるという印象を持っている。クラブが目指しているところへ尽力できれば、お手伝いできればなと思っています。そういうことへのやりがいを感じていますし、それが(続投要請を受けた)一番の理由。あとは自分自身が成長できる環境だとも思っています。色々なことに恵まれ過ぎているよりも、こういうところで過ごす方が自分の成長に繋がるのかなと。そう感じられたので、ここでやらせてもらおうと思いました」
コメントからは自身もクラブとともに成長していきたいという強い意志が伝わってくる。「参加」ではなく、「参画」という言葉が、それを端的に表している。4年目の舵取りを栃木は松田監督に託した。来季のJ1昇格を高らかに宣言できるように、残り2試合でひとつでも上の順位を目指し、これまで同様に一戦必勝の思いで戦い抜く。
以上
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2011.11.25 Reported by 大塚秀毅
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