●ネルシーニョ監督（柏）：
「非常に拮抗して競い合ったゲームでした。ミスをした方が負ける、そういうゲームでした。相手にもクオリティの高い選手がいて、非常に良いチームだという印象です。立ち上がり、我々はセカンドボールを拾えない状況で、１５分から２０分押し込まれてしまいましたが、ハーフタイムに選手と話して、相手も先に点を取るために前線の身長の高い選手にハイボールを入れて、その後連動してセカンドボールを拾うというやり方がゲームの中で多く見られたので、そのセカンドを我々がしっかりと拾わないと押し返すことができないと話しました。徐々に選手たちは試合の中で修正して、押し返してくことができました。９０分間戦って、両チームに見せ場のあった、非常に拮抗した戦いだったと思いますので、引き分けという結果については、私の考えでは両チームが勝点１を取り合ったと。決して勝点２を落としたのではない。勝点１を勝ち取って、グループリーグ突破の可能性を残した結果だと思います」

Ｑ：後半２０分ぐらいに茨田とリカルド ロボを立て続けに投入しました。ちょうど広州が攻めて、柏が守る時間が終わった時間に交代しましたけど、その交代のタイミングについて教えてください。
「あの時間帯、中盤のバランスを取りたかったので、特に守備をして、セカンドボールになった時に、それを拾ってカウンターに出るための交代でした。順也は前半からその役割をこなしてくれたんですが、あの時間帯はセカンドボールを拾えていなかったので、茨田をあそこに入れて、茨田はボールを拾った時に前を向いてパスを出せますし、パスのクオリティを期待しました。茨田はトップ下に入れても背負うプレーヤーじゃないですから、あの時間帯はボールを受けてリンクマンとして働いてもらう。そういうタスクを与えました」

Ｑ：後半はレイソルがペースを掴むかと思ったんですが掴み切れなかった。体力的な問題があったんですか。
「私のこのゲームの見方では、相手の広州も９０分を通してゲームを支配し切れていなかったと思います。相手の実力が高く、両チームとも非常に拮抗して、我々の時間帯じゃない時はセカンドボールを拾えず、あとは良い守備ができず良いところでボールを奪えなかった。奪った後も、うまく前でタメが作れなかったり、そういう理由があるので、茨田を入れてあの位置でタメができたと思います」

Ｑ：広州のコンカ選手と柏のレアンドロ ドミンゲス選手を監督はどう感じたでしょうか。
「両選手とも非常にハイクオリティの選手だと思います。お互いのチームのキープレーヤーですし、クリエイティブなプレーヤーだと思います。存在感もありますし、プレーに関わる頻度、質も高い。そういうプレーヤーですから激しいマークを受けたりしますが、彼らは自分の個性を生かして戦えるプレーヤーです」

Ｑ：拮抗したと言いましたが、運動量、寄せの早さは相手が上回っていた印象があります。Ｊリーグの試合に向けて、同じ状況だと次の試合が厳しくなると思いますが、フィジカルコンディションはいかがでしょうか。
「今日のゲームを見ての話をしたいと思っているので、明日起こること、次のゲームで起こることはまだ話す段階ではないです。試合後の選手の表情、あるいはメディアルスタッフとも話してみましたが、現段階でフィジカル的に問題のある選手はいませんし、しっかりと戦い終えた。次の試合は札幌戦ですが、６０時間ありますので、しっかり休養を取って、我々のできることをしっかりやって回復させる準備ができると思っています。さらに選手たちはどんな状況でも戦える精神力と体を持っています」

Ｑ：このグループは最終的にどの２チームが突破できると思っていますか。また、このグループの中でどのチームが一番強いと感じましたか。
「今日で各チームが３試合を消化しました。ブリーラムと韓国のチームの試合がどのような結果になるかはまだ分かりません。韓国のチームがリードしていたという情報は聞きましたが、このグループはどこが勝ち上がってくるか予想するのは難しい。どのチームも優れたチームです。我々が対戦した３チームで言わせてもらうと、今日対戦した広州が質も経験も一番優れていたと思います」

以上