18日に行われたアウェイでのACLグループステージ第4節、ブニョドコル戦から中3日で行われる今節。試合の間隔は中3日とはいえ、ガンバ大阪の帰国が20日になったことを考えれば、今節がどれほど厳しい戦いを強いられるかお分かりいただけるだろう。ましてや、ウズベキスタン発の便が2時間遅れで出発したというアクシデントも重なり、チームがクラブハウスに戻ったのは20日の夕方。ホテル出発から考えれば13時間近くに及んだ移動の疲れが選手に重くのしかかっていることは言うまでもない。
だが、それを言い訳にはできない。前節・川崎フロンターレ戦での逆転勝ちをJ1リーグでの反撃ののろしにするためにも、また、序盤戦とはいえ、すでに4敗を喫していることを踏まえても、これ以上、G大阪に負けは許されない。その勝利への執念を力に代えて、またホーム開催のアドバンテージを味方につけて、今季初の連勝を目指したい。
直近のブニョドコル戦ではまたしても先制される展開での戦いを強いられたG大阪。それでもしぶとく相手に食らいつき、すぐさま同点に追いついたところまでは良かったが、前半の終了間際に再び失点。ビハインドを負った後半は、前がかりに試合を進める中で2失点を重ね、最終的には2−3と敗戦した。その敗因の1つになったのが攻守のバランスの悪さ、切り替えの遅さ。攻撃については以前に比べると連動性もみられるようになったものの、そこで奪われた際の攻から守への切り替えの遅さ、また、攻めている際のリスク管理という点では課題が残った。それをわずか中3日、厳密には中1日で修正をするのは難しいが、もともと長い時間をかけて作り上げて来た組織力がG大阪にはあると考えれば、個々が守備に対する意識を高めることや、運動量を増やすことで改善できるところは十分にある。また松波体制下のG大阪は、うまく選手を入れ替えながらチームを作っている状況があることを踏まえても、また単純に、ブニョドコル戦に出場のなかったフレッシュなメンバーをピッチに立たせることで変化を持たせることも可能だろう。そのあたりも含め、松波采配にも注目をしたい。
対する清水エスパルスは直近のJ1リーグ6節の“静岡ダービー”を逆転勝ちで征して3連勝。加えて18日に行われたヤマザキナビスコカップの横浜Fマリノス戦も征して公式戦4連勝と好調をきたす。それを牽引するのがFW大前元紀やMF高木俊幸を始め、各ポジションに存在する若くて元気のいい前線の選手たち。彼らと外国籍選手がうまく融合を図りながら、シンプルにパスを繋ぎ、かつ、前線を預かる選手の個性をダイナミックに活かしてゴールを陥れている印象だ。中でも目を惹くのがボランチのMF村松大輔の存在感。直近の磐田戦における攻撃陣の活躍も、その影には安定したパフォーマンスを続けて相手の攻撃をしっかりと潰していたMF村松の活躍が目を惹いた。出場となれば、攻守のバランサーとしての“気の利いた”プレーでチームを勢いづけることだろう。
両チームのリーグ戦における対戦データは、G大阪が20勝5分19敗とほぼ五分。記憶に新しいところでは、昨年のJ1リーグ最終節、アウェイでの対戦が印象的だ。12月3日、34節。『優勝』へのわずかな望みを繋いで、この試合を戦ったG大阪は、アウェイの厳しい戦いを1-3で征したものの、首位を走っていた柏も勝利したことで『タイトル』を掴みとることは出来なかった。しかも、その柏との勝点差はわずか2。この事実を踏まえ、G大阪の選手たちは試合後、それぞれがシーズンを通して、手堅く勝点を積み上げることの重要性を口にしていた。
その経験は、今季の戦いにも教訓となっているはずだ。だからこそ、もちろん、今節も取りこぼしは許されない。G大阪が狙うのは清水の勢いを食い止める勝点3。ホーム・万博記念競技場が選手たちの背中をきっと押ししてくれる。
以上
2012.04.21 Reported by 高村美砂
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