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【J2:第9節 松本 vs 千葉】プレビュー:千葉の豪華アタッカー陣を前に、気の緩みはなし。松本がここまで積み重ねてきた守備組織が強敵相手に通用するか。(12.04.22)

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前節、熊本に3-0の快勝劇を見せ、アウェイの地で初となる勝点3を得ることに成功した松本だが、チームには気の緩みなどの雰囲気は全く漂っていない。「もちろん驕りなどはない」(鐡戸裕史)、「気を引き締めていきたい」(塩沢勝吾)と前節のヒーローは口を揃える。

3試合ぶりにアルウィンに帰って来るチームは、現在4勝2分2敗(勝点14)でJ2リーグ6位の千葉を対戦相手に迎える。今更説明するまでもなく、長きに渡って日本サッカー界をリードしてきた古河電工サッカー部の血脈を受け継ぐ強豪で、Jリーグ初年度のいわゆる"オリジナル10"にも名を連ねている。最盛期には名将イビチャ オシム監督のもとで大躍進を果たし、Jリーグヤマザキナビスコカップも制している(ちょうどその頃、北信越リーグ2部に所属していた松本は、Jリーグへの長く険しい道程をようやく歩み始めたばかりだ)。2年続けてJ1昇格を逃し、3シーズン目のJ2での戦いを余儀なくされているが、間違いなく日本サッカーシーンを彩ってきた名門である。そのようなチームと同じカテゴリーで真剣勝負が出来るのだから、大変光栄に思う。だからこそJリーグ初年度の松本は"チャレンジャー精神"で真っ向勝負を挑みたい。

開幕から4-4-1-1のフォーメーションを敷いている千葉の肝は何と言っても、前線の実績あるアタッカー陣だ。藤田祥史を1トップ気味に配し、兵働昭弘が下がり目の位置でゲームを組み立てる。深井正樹とレジナルドの両サイドは前に仕掛け、ゴールに絡んでくる。またベンチにはオーロイ・荒田智之・田中佑昌といったタイプの異なる選手が出番を待つ。反町康治監督も「前線でボールを収める、フィニッシュを決める、サイドで仕掛ける。タレントの揃う"前の方"を使って来る。ボールを動かす力やフィニッシュの精度は全然上」と千葉のアタッカー陣を強く警戒している。やはり試合全般を通じて、千葉に優位な時間が続く事は予想出来る。

しかし、反町監督はこう断言する。「何も物怖じする必要もない。チャレンジ精神旺盛にやっていい。ここまで積み重ねてきたディフェンス組織などがクローズアップされる」――。
確かに戦力差はあっても同じカテゴリーである以上、勝機は間違いなくある。フォーメーションやメンバー構成にこれまでからの大きな変更はないと予想される松本としては、まずは千葉のアタックを封じ、素早く前線に運ぶ戦いを徹底したい。前節で3得点を上げた攻撃面もまだ課題は多いが、今節もスタメン起用が予想される塩沢が「1試合で最低15本のシュートを打とうと、皆で目指している」と話すように、ゴールを貪欲に求める姿勢を打ち出している。

かつて千葉は、"主"の不在だったアルウィンでリーグ公式戦をホームとして開催してきた。このスタジアムを知る千葉サポーターも多いはずで、恐らく両チームのサポーターが多く詰め掛け、素晴らしい雰囲気の中でゲームが行われるだろう。
「(前節のような)球際の強さ、運動量、前へ行く力を続けて行けば結果はついてくる」(鐡戸)。
難しい展開になることは間違いないが、このピッチ内外の良い雰囲気を今後に繋げていくために、結果はもちろん内容も求められる一戦となりそうだ。

以上

2012.04.20 Reported by 多岐太宿
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