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【J2:第9節 岡山 vs 鳥取】プレビュー:岡山 vs 鳥取の「陰陽ダービー」は、最初と最後の10分間の攻防がカギを握る。(12.04.22)

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GW5連戦は、岡山 vs 鳥取の「陰陽ダービー」からスタートする。前節、岡山は千葉と、鳥取は甲府と対戦し、ともにスコアレスドローで終わった。岡山はアウェイで、対千葉の戦略を明確にして戦い、ホームで連勝中だった千葉を無失点に抑えた。鳥取はホームで、個人技のある甲府FWを抑えて今季初の無失点ゲームをやり遂げ、攻撃面でも最後までスピードを生かして好機を作り続けた。

岡山は前節・千葉戦で、ほぼプランどおり戦うことが出来た。試合の前々日、影山雅永監督は、「ホームで前に前にと来る相手には、ボールを保持されても問題ない。ボールをコントロールされてもゲームをコントロールされていなければまったく問題ない」という観念を選手たちに植え付けた。後半はGK中林洋次のスーパーセーブの連続となったが、必死の守備で千葉の前への仕掛け、スピードを食い止め、攻撃面では、トップの川又堅碁を中心に決定的場面を幾度も作った。

鳥取が前節・甲府戦で得た収穫は、途切れない集中で、甲府のJ2得点ランキング1位のダヴィと高さのある高崎寛之の2トップを抑えたことだ。鳥取はここまで1勝2分5敗の成績で、第4節・京都戦に2-1で勝利している。このゲームは、甲府戦と同じく、実信憲明がトップ下に入り、4−2−3−1のフォーメーションを採った。奪ったら2列目の奥山泰裕、美尾敦と実信の3人が、トップの福井理人に絡み、「人数をかけることで、京都に守備を意識させる」という意図があったそうだ。奪った後に奪い返されることが課題ではあるものの、このゲームでは前から奪いに行き、奪って前に出ていくことが出来た。

岡山・影山雅永監督は、鳥取についてこう話す。「北九州戦、湘南戦の前半も素晴らしかった。自分たちでボールを動かして前に進んで行く、ボールを取ったら動かせる選手がいる。攻守にアグレッシブなチームだと思う」。そして、「去年もですが、ギリギリの試合になるんですよ、絶対」と予測し、覚悟する。両チームは今季開幕前、2度の練習試合を行なっている。この時の鳥取は3バックで、メンバーも替わっているため参考にならない部分もあるが、立ち上がりのアグレッシブさは予想できる。「こぼれ球の拾い、ボールへの寄せ、切り替えとかでゲームを落ち着かせることが出来るか、それで制圧できるかがポイント」と続ける。

両チームの得点は現在、6で並んでいる。岡山は川又をトップに、シャドーの桑田慎一朗、金民均、交代で入った中野裕太の形が期待感を高める。ボランチがリズムを作り、ワイドの服部公太、澤口雅彦からのパスはさらに決定的なものとなりつつある。「前3人で工夫しながら点を取りたい。1点取れば、後ろが守ってくれるので勝てると思う」と桑田。「岡山は本当に上手くなった。自分はシュートを積極的に打ちたい」と金民均。桑田は「ミンキュンはキープして時間が作れる。自分はスペースに出て行く方なので、そのへんのバランスはいいかなと思う」と話す。

チームメイトも前線について、「今は良い形が出来ている」と話す。「もっともっと精度をあげる、最後を決めるという部分で、思いきりの良いプレーをすることが大事」と仙石廉。そして「鳥取の中盤の選手はボール回しが巧いから、そこでいかにリズムを作らせないか」(澤口)、「入ってきたところをどんだけ潰せるか」(竹田忠嗣)と、役割への意識を高める。最初の10分間で、どちらが先にリズムを作り、最後の10分間で、どちらが相手を上回るハードワークが出来るか。これが岡山と鳥取の陰陽ダービーのカギを握る。影山監督は、「この5連戦の勝点の積み重ねは重要で、ここで上位と下位チームの差がクリアになるだろう」として、連戦の疲労、リカバー、どうメンバーを回すかをセットで考えている。「まず鳥取戦に勝つことに集中して、勝っていいスタートをきりたい」(仙石)。これが岡山の思いだ。

以上


2012.04.21 Reported by 尾原千明
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