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【J1:第7節 鹿島 vs C大阪】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.04.21)

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●ジョルジーニョ監督(鹿島):
Q:後半は何が一番良かったのでしょうか?

「前半で讃えなければいけない部分があったと思います。セレッソさんの非常にタレントが豊富な攻撃陣のことです。セルジオ・ソアレス監督とはブラジル時代から対戦していますし、彼はものすごく積極的な采配をとる監督で有名です。特に前の4人はカウンターを仕掛けるための準備を常にしているような感じでしたので、そこは牽制しなければなりませんでした。彼らが取った一つの方法は、相手陣内で、つまりうちのビルドアップですが、そこにプレッシャーをかけて組み立てをさせない。要はボールを前に運ばせない、ということをやっていたなかで、うちはうまくできず圧力に負けてしまった部分がありました。ですので、前半の交代というのは戦術的にやむを得ない部分があったと思います。柴崎選手をボランチではなくハーフの位置にいれることで、少しは青木選手と小笠原選手でビルドアップできる形にし、そのプレッシャーをくぐり抜けて柴崎選手と遠藤選手にボールが行くようにすれば、我々が前にいける状態になるわけです。少しずつ、そういう状態になっていきました。後半からドゥトラ選手を入れて、形も菱形にして、ドゥトラ選手のスピードという部分、特に相手が与えてくれるスペースでうまく推進力を生かして前に行く、というところがうまく機能したと思います。相手がプレッシャーをかけようとしたところで、それをくぐり抜ける力を持って、また前に行く選手の力もあり、最初の得点から同点までたどり着いたんだと思います。
そして最後は、僕の代の前から、そして僕らも引き継いだものである伝統のアントラーズスピリットだと思います。諦めず、献身的に、最後まで戦い続けるというのが、勝利を引き寄せたところもあったと思います。途中、ちょっと混乱した部分、見苦しい部分がありましたけど、それはやむを得ないゲームのことでしたので、ただ、勝利することが目標でしたし、それを達成できたので良かったと思います」

Q:柴崎選手を交代した時に、後半頭からドゥトラ選手を投入することも考えていたのでしょうか。そして、梅鉢選手には辛い試合になったと思います。監督からどんな言葉をかけたのかお聞かせ下さい。

「梅鉢選手に関しては、僕自身も長いキャリアのなかで前半で交代させられた経験もあります。選手としては苦しい部分や悲しいところはあると思います。ただ、まだ19歳ですし、今後も伸びていく選手だと確信しています。まだいろいろな経験が浅いため、どうすればいいのかがわからないところはあるかもしれません。しかし、今後はそういった指導もし、こういう時にはこういう風に対応するんだということを、指導し続けたいと思います。彼に明確にしたのは、この交代は戦術的な部分であるということです。認めざるを得ないのは、セレッソさんがその時間帯まで良い配置をしていたし、特に前の4人は流動的にポジションチェンジをしていたし、あるいは3人目の動きを活用して、マークを掴みきれない時間が継続して、1失点目の部分では失点してしまいました。そこで交代に踏み切って、攻撃も守備も少しでもバランスが取れればと考えました。いきなり前半で2人交代するのも苦しい部分があるので、前半は1-0で終わってくれという気持ちでいました。しかし、微妙な判断のところで2失点目をしてしまいました。ハーフタイムにも時間があったので、そこでうまく修正して、選手たちもうまく理解してくれたと思います。柴崎選手を中央のアンカーの位置に、小笠原選手を左、遠藤選手を右、ドゥトラ選手を菱形のトップのところにもっていって、この4人でうまく構成して前にボールを運ぶということを僕は求めました。彼らがよく理解してやってくれたと思いますし、そこが機能して1点目や、同点に追い付く2点目が生まれたと思います。最後は、先ほども言いましたとおり、気持ちの部分だと思います。どうしても勝ちたいという一心から、出ている選手、ベンチの選手、スタッフ、サポーターも含めて、全員の気持ちの入ったゴールになったと思います。
あの時間帯、状況、相手の勢いというものを考えたら、素速い判断をしなければなりませんでした。選手の気持ち、例えば梅鉢選手の気持ちを考えて、そこに配慮しすぎて、チームがまた3点、4点、取られてしまうとなにも意味がありません。勝つことが求められている結果であり、そこには早急な判断が必要でした。時には、その判断によって痛みを伴うときがあるかもしれません。しかし、その痛みは後で話をすることで治していけば、クスリを与えるように治るわけです。そういうわけで、僕は早い時間帯で判断をしています。自分で迷って迷って決断を下さず、あるいは個人のことを考えてしまいチームの勝利を失うという後悔はしないタイプです。決断を素速く、義理や人情の部分は試合中だけは捨てて、やるしかないと思っています。常に選手たちのモチベーションを保つことは心がけるようにしています。たぶん、選手も今日の交代の意図は理解してるのではないかと思います」

Q:ソアレス監督とはブラジル時代に対戦したことがあると発言されていたと思います。ブラジルで指揮していたチームの印象との違いを教えて下さい。

「彼と対戦した時は、彼はアトレチコ・パラナエンセで指揮していたのですが、その時はチームがいろんな影響があってうまくいっていない時期でした。その時も選手層としてはいる状態でしたが、ブラジルの場合はまわりにいろんな要素があって、自分の力を発揮できない状態でした。セレッソさんに関しては、前の4人は素晴らしい能力をもっています。また、ホームでもアウェイでも積極的な戦法や前からプレッシャーをかけてやっています。今日のように2-0になれば、6人で守るのではなくしっかり帰陣して守るようにしていますが、大半は6人で守って4人で攻撃に専念するという自由を与える監督でもありますし、攻撃が好きな監督です。残念ながら、8番の清武選手がシーズン途中で抜けるということになりそうですが、でも途中から出てきた13番の柿谷選手がいますのでそこで補うことができると思います。攻撃に関しての選手の能力は素晴らしいものを持っていますし、みなさんが見ての通り積極的な戦法というか、やり方をとる監督の一人だと思います」

以上
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