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【J2:第12節 山形 vs 愛媛】レポート:前半2点リードの山形に愛媛が追いつく! 連勝同士の対戦はドロー決着に。(12.05.04)

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宮阪政樹がコーナーキックで放った放物線の行方はファーポスト際。マーカーの浦田延尚よりも早いジャンプで制空権を握った石井秀典がしっかりとヘディングをミートさせ、今季初ゴールを挙げた。36分の先制シーンに続き、前半終了間際の44分にはスローインから。秋葉勝のスペースへのパスに走り込んだ山崎雅人が、昨年まで山形でプレーした園田拓也をかわしてシュートコースを空け左足を振った。きれいな弧は、GK秋元陽太の手の届かない軌道をなぞってゴールマウスに吸い込まれた。5連勝の山形と2連勝の愛媛。連勝同士の対戦は、ホームの山形が先制パンチを浴びせた。

前半を2-0とリードした山形の得点はいずれもリスタートだったが、スコアはゲーム内容に見合うものだった。「前半は風もあったし、つないで変に取られるよりはディフェンスラインの裏にボールを出して3トップを走らすというやり方をやっていて、それはうまいこといきました」とコンパクトに保とうとする愛媛の裏を狙い、さらにセンターバック・西河翔吾から鋭角なパスでサイドバック・小林亮が一気に高い位置を取るなどサイドのスペースも突いた。愛媛のブロックの形成は早かったが、そこからでも山形は意図的にボールを動かしてスペースを突き、攻め込む時間を増やす。15分には、やはり宮阪の左コーナーキックから西河が強烈なヘディングシュートをミートさせるシーンもあった。

前節・東京V戦ではシュート数5対16と少ないチャンスでも勝ちきるしたたかさを見せ、しかもスコアは今季初めて2点差以上をつけた2-0。すると今度は、ボールを支配したなかで前半のうちに2-0のスコアを実現してみせた。それでも、愛媛はあきらめなかった。「後半最初から、みんなの気持ちがガラッと変わりました」と明かしたのは園田。「2-0になってからじゃ遅いですけど、気持ちの面で上回ったかなと思います。我慢してやっていれば、いずれは自分たちの時間がつくれるかなあと思ってやっていた」。その効果がより形となって表れたのは、東浩史、赤井秀一に代わり、石井謙伍、大山俊輔を投入した58分の2枚替え。「チームにフレッシュさを与えることと、守備ラインを高い位置に上げて、そこからプレスをかけていこう」(バルバリッチ監督)との目的でピッチに送られた2人がチェイシングやスペースを突く動きで前線を活性化させると、67分頃にはサイドを高く押し上げるところまで持ち込んだ。

山形が前半に2得点したように、愛媛にも必然の得点機が訪れる。71分、右スローインのボールが細かくつながれ、いったん戻されてトミッチまで戻されたとき、ライン付近にいた内田健太が背後から回り込む動きでスルーパスを引き出した。自陣まで戻っていた山崎もこの動き出しには遅れをとる。ほぼフリーでシュートを打たれたシュートはGK清水健太に至近距離で弾かれたものの、詰めていた有田光希が3試合連続となるゴールを決めて1点差。直後にもトミッチが起点となり、前野貴徳が左サイドを攻略。グラウンダーのクロスをファーサイドで合わせた有田の決定的なシュートは枠をそれたが、愛媛の反撃の機運は一気に高まった。

愛媛が息を吹き返す要因は、じつは山形側にも内在していた。「みんなの足が止まったというのがあったと思っています。2-0というのもありましたし、連戦というのもありましたし、そういうのが無意識に出ちゃったのかもしれないです」(秋葉勝)。エンドが変わったこともあり、風向きを考えるとそれまでのやり方をそのままあてはめることはできないにしても、「しっかりボールをつないで、中盤が前を向いて、前半でタメをつくってという、落ち着いてプレーする部分が少なかった。運動量が落ちたなりにポジショニングを取るべきだったと思います」と山崎が指摘する。さらに、「2トップにしたということを試合のあとに聞いたんですけど、それが選手間でうまく伝わってなかった」(小林)と、相手への対応で後手を踏んでいる時間に、自分たちで混乱の輪を広げたことも、修正作業を遅らせる原因になった。

愛媛の執念が勝点として結実したのは80分。山形・石川竜也が中へ切り換えそうとしたボールを自分の軸足に当ててしまい、アプローチに詰めていた有田がそのまま入れ替わりで裏を陥れると、ニアのクロスに石井謙伍が飛び込み、ゴールネットへ突き刺した。同点に追いついた愛媛はさらに74分、トミッチのサイドチェンジで山形陣内にフリーで入り込んだ関根永悟が目の覚めるようなミドルシュート、87分にも内田のロングスローから石井がヘッドでスラしたボールに大山がシュートと2度の決定機を迎えたが、逆転はならず。ともに連勝はストップしたが、勝点1ずつを分け合う結果となった。

「こういうクオリティの高い、強いチームを相手に2点差を追いついたというのは非常に価値のあることですし、後半に関しては我々の選手たちを祝福したいと思います」とバルバリッチ監督が振り返れば、奥野監督も「自分たちが追加点を奪う以上に、相手の攻撃の頑張りと組織的なものが上回った部分で相手が得点をした。なんとかそこで選手たちは持ち直そうと、流れをこちらに引き寄せようと精一杯やった結果ですが、それ以上に相手の力が発揮されたというところですね」と相手をたたえた。リードしていたことを思えば、山形に追いつかれたダメージはあるが、次節は中2日でやってくる。勝点1を手に、ともに連戦最後の試合に臨む。

以上

2012.05.04 Reported by 佐藤円
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