シュート数21対3の数字が示す通り、両チームの力の差を感じる一戦だった。しかし点差は開かず、横浜FMが2−1で辛勝。
「もっと楽なゲームにしなければいけなかった」(齋藤学)。
「3、4点目を取らないと、こういう戦いになってしまう。3連勝しましたけど、ゲーム運びの点では、まだまだ問題があるかな」(中澤佑二)
少ない好機をものにし、1度は同点に追い付いたコンサドーレ札幌の粘りも、僅差の結果の要因である。だが、横浜FMにとっては、「勝って兜の緒を締めよ」の教訓を得たゲームだったと言えるだろう。
序盤は、札幌がアグレッシブだった。2分、古田寛幸がカウンターから右サイドを疾走し、ペナルティーエリア内へ侵入。相手DFドゥトラの懸命なスライディングタックルがなければ、好機が訪れたに違いない。3分にも速攻から近藤祐介がミドルを放つ。ところが、札幌の最終ラインの位置が深い。前線からのチェックは厳しく行くものの、後ろが連動して付いて来ないため、中盤とDFの間にギャップが生じる。
横浜FMは、そのスペースを活用。大黒将志が齋藤、小野裕二からパスを受け、良い形でシュート2本を放ち、得点の匂いが漂い出す。先制弾は22分。横浜FM飯倉大樹のきれいなパントキックを齋藤が受けたカウンター後の二次攻撃だった。小野のクロスを中で大黒がプッシュしたがGKが弾く。それに反応した齋藤が相手よりも先にボールに触り、最後はこぼれ球を中村俊輔が豪快にけり込んだ。
ところが5分後、横浜FMは同点弾を許す。札幌・河合竜二が鋭いパスで右へ展開し、速攻が発動。日高拓磨が右クロスを送ってつなぎ、岩沼俊介がミドルを打つ。それをゴール前へ詰めた古田が角度を変えて、ネットイン。
横浜FMは、「(先制後に)全体が、まったりしたような感じになってしまった」(樋口靖洋監督)時間帯で、各所でのチェックの甘さが失点につながったように思う。その後は横浜FMが両サイドバックの攻撃参加、小野と齋藤のスイッチプレーや個人技で崩しにかかるが、ゴールには至らない。
横浜FMベンチは、早めに動く。56分に谷口博之を投入。中村をボランチへ下げ、谷口はFW周辺で衛星的に動き、ポストプレーとゴール前への飛び出しで、攻撃に厚みを出す。
一方、札幌ベンチは70分に砂川誠をピッチに送り出し、72分、絶好機が到来。右サイドを抜け出した砂川がGKと1対1になり、シュート。しかし、飯倉が会心の横っ跳びセーブで、難を逃れる。振り返れば、このセーブが勝敗の分岐点となるプレーだったかもしれない。そして78分、小野の左クロスを谷口の打点の高いクリーンヘッドでゴール。横浜FMがGW3連勝を収め、勝敗を五分に戻したわけだ。
ミックスゾーンでは、前節までほとんどなかった笑顔が選手たちに戻る。それはリーグ戦7試合未勝利の呪縛から、やっと解放された証のように思えた。
古巣との対戦を終えた札幌の河合は、テレビのインタビューで敗戦の弁を淡々と語ると、すぐに出口に向かう。横浜M時代の顔なじみのチームスタッフ、後輩の齋藤と顔を合わせても、足を止めることなく、ミックスゾーンを去って行いった。その背中からは、悔しさが滲んでいた。
以上
2012.05.07 Reported by 小林智明(インサイド)
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