それはプロフットボーラーとしての“使命”だと森下仁志監督は言いきる。
「プロの試合を通じて小学生に夢、感動、希望を与えるチャンス。磐田で育った子どもがたくさん来てくれると思いますし、“使命”を果たさないと」。
この試合、磐田市が市内の小学校(全23校)の小学5、6年生(約3200名)をヤマハスタジアムへ招待する。この取り組みは昨年に続き2回目。磐田市が目指す「Jクラブと地域社会が一体となって実現する、スポーツが生活にとけ込み、人々が心身の健康と生活の楽しみを享受することができる町」という取り組みの一環であり、子どもたちが磐田の試合観戦をすることでチームへの愛着、磐田市をふるさととして誇りに想う気持ちを共有することが主な目的だ。
昨季は第12節・福岡戦(5月21日)で実施されており、4-1と大勝。山崎亮平のゴールを口火に磐田の“ゴールショー”と化したゲームにスタンドは大いに沸いた。ゴール裏でサックスブルーサポーターが連呼する「ジュビロ磐田コール」と手拍子はバックスタンドへ詰めかけた児童たちまで広がり、大きな波となってピッチ上の選手たちを後押ししている。
選手たちとホームタウンである磐田市の児童たちとの関わりは10年シーズンより育まれてきた。磐田の選手会では磐田市、磐田市教育委員会との共催事業として磐田市内の全小学校を訪問しており、校庭でPK対決やリフティング教室といったサッカー選手ならではの交流はもちろん、時には鬼ごっこを楽しみ、時には児童たちと一緒に長縄を飛んだ。負傷離脱中の選手も質問コーナーやクイズ大会など可能な範囲内で児童たちとふれあっている。プロサッカー選手に目を輝かせる子どもたちのパワーは、すごい。中には大勢の子どもたちに取り囲まれ、その勢いに圧倒される選手もいたが、それでも子どもたちと接する選手の表情は笑顔で溢れていた。
各選手に”担当校”を設け、そこへ継続的に訪れている点も工夫されている。オフシーズンの移籍により若干名の変更はあるが、同じ選手が同じ学校を訪問することで互いの親しみは深まる。以前訪問した際にプレゼントしたサイン色紙が校内の掲示板に大事そうに飾られているのを目にすれば、やはり選手たちも嬉しい。また、2010年秋の日本代表戦で駒野友一が右腕を骨折した際には同選手が訪問した磐田市立竜洋東小学校の児童たちから千羽鶴や激励のメッセージが書き込まれた冊子が届いている。この4月にも同校を訪問している駒野は「子どもたちにプレーを見てもらえるいい機会ですし、勝利を分かち合いたいです」と意気込む。また、静岡県浜松市に生まれ、幼い頃からよくヤマハスタジアムで磐田のゲームを観戦していたという山田大記は「子どもたちにおもしろいサッカーを見せて喜んでもらいたいですし、楽しい思いをして帰ってほしいですね」と笑顔で語り、鹿島戦に向けて闘志を燃やしている。「自分が小学生の頃にはできなかったことなので、正直、うらやましい(笑)」と話していたのは八田直樹。三重県出身のGKには身近なJクラブがなく、Jリーグを初めてスタジアムで観戦したのは磐田ユースに所属した高校生になってからだそうだ。「やはりJリーガーってすごい、と思ってもらえるように全力でプレーしたい」と表情を引き締めた。
今節、ホームへ迎えるのは鹿島。ホームのリーグ戦では02年以来ここ9年間勝利がない相手である。ジョルジーニョ新監督の下で新たなスタートを切った鹿島は今季、ここまでリーグ10試合を終えて3勝2分5敗。前節はホームに鳥栖を迎え、何度もチャンスを作りながらもスコアレスドローに終わっているが、興梠慎三、大迫勇也、遠藤康らスピード感溢れる攻撃陣はやはり脅威であり、縦に鋭い攻撃には要注意だ。ドゥトラ、ジュニーニョといった外国人アタッカーも破壊力十分。ハイラインをキープする磐田・最終ラインとの攻防は極めてスリリングなものとなるだろう。
鹿島戦を前に、森下仁志監督はこうも話している。
「鹿島さんのここ10年の歩みを見るとやはり僕らはチャレンジャー。ただ、10年前に”クラシコ”と言えばやはりジュビロと鹿島さんというカードだったと思いますし、またそうなるように僕らが努力していかないと」。
かつて“ナショナルダービー”と呼ばれた同カードはこの先、どんな変化を見せていくか。明日、ヤマハスタジアムへ駆けつける小学生たちも10年後にはとうに成人を迎えているが、その頃の磐田と鹿島の立ち位置やいかに――。そんな思いも抱きつつ、明日のキックオフを楽しみに待ちたいと思う。予報は晴れ時々曇り。幸い、雨の心配はなさそうだ。
以上
2012.05.11 Reported by 南間健治
J’s GOALニュース
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