今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第15節 札幌 vs G大阪】レポート:17位、18位の直接対決は4−0のスコアでG大阪が圧勝し16位に浮上。2試合連続で4失点の札幌は、あらためて守備の立て直しが強く求められる。(12.06.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
中盤の底でプレーする遠藤保仁を軸にG大阪がパスを回して攻め、それを札幌が受けてカウンターを仕掛けるという明確な構図でゲームはスタートした。17位・G大阪、18位・札幌というJ1残留争いの渦中にいるチーム同士の直接対決とあって、そうした明確な試合構図というのは試合の緊張感をより高めていた。

だが、16分に左CKからパウリーニョが頭で決めて先制すると、26分には倉田秋が鋭いミドルシュートを蹴り込んで加点。35分には遠藤が直接FKでゴールネットを揺らし、アウェイのG大阪が前半のうちに3点を奪って試合の大勢を決めてしまったのだ。

「早い時間に失点をすると相手も乗ってくるし、G大阪のように中盤にパスのうまい選手がいるチーム相手には厳しくなる」と大島秀夫が振り返ったように、やはり札幌にとってはCKからの1失点目が痛かった。

得点につながったものも含め、前半立ち上がりからG大阪は何本かのCKを得ていた。G大阪のCKはパウリーニョが左足で蹴る右CKは長身選手が外側からゴール前へと走り込み、遠藤が蹴る左CKの場合はゴールのすぐ前に密集を作る。札幌はそのふたつの形に慣れきっていないタイミングで得点を決められてしまい、そのまま相手に流れも与えてしまった。G大阪の2点目を挙げた倉田は「今日はみんないつも以上に走っていた」と振り返るが、それもやはり早い時間にリードを得た精神的な余裕が背中を押したからだろう。

ただし、この試合で触れずにおけないのは札幌の守備、とりわけ最終ラインの脆弱さだろう。結果的に前節に続いてこの試合でも4失点を喫してしまうのだが、パワー不足がモロに露呈してしまっているのが現状だ。例えばこの試合でも、前半の12分過ぎにあった自陣での相手のリスタートで、中央へ蹴り込まれたファーストボールを跳ね返せず、ペナルティエリア内でバタバタとしてしまうシーンがあった。そうしたプレーが何度かあり、やはりファーストボールを跳ね返えせない状況ではラインも高くは保てない。たとえDFがイージーなミスをしてしまっても、それがゴールから離れたエリアであれば致命傷にはならないが、ラインが下がれば下がるほどプレーエリアはゴールに近づいてしまい、ヘディングの競り負けやイージーなミスがそのまま失点につながってしまう。今季の札幌がリーグワーストの失点を喫している要因のひとつはそこだろう。

そうしたなかで、後半に石崎信弘監督が見せた采配は札幌にとってのひとつの光明になり得るかもしれない。
「前半はバイタルのところにボールを入れられていたので」とサイドMFの中盤の内側へ移し、河合竜二、山本真希と守備的MFを3人並べるような形でバイタルエリアを封じたのである。そして相手のキーマンである遠藤がボールを持った際には河合を前に押し出すようにトライアングルの陣形を組み、ボール保持者へ厳しいプレッシャーを仕掛ける。前半は河合と山本が横並びになる場面が多く、バランスがあまりよくなかったがそれもこの配置により解消され、後半は札幌が若干、流れを取り返した。失点の多い札幌にとっては、こうして中盤で相手の攻撃の芽を摘むやり方で、最終ラインの負担を軽減していくのがひとつの解決策になるかもしれない。

とはいえ、この試合だけを振り返ると、確かに後半は札幌が何とか修正を施したものの、あらためて言うまでもなくG大阪の圧勝である。セットプレーのバリエーションとクオリティ、厳しいプレスを受けても自信を持ってボールキープができる両サイドバック、思いきりの良いミドルシュートをしっかり枠へ飛ばせるサイドMF。17位、18位と順位こそ1つしか違わないが、プレーのレベルとしては非常に大きな差があった。試合後のミックスゾーンで倉田が口にしたように、やはりG大阪は「現在の順位にいるべきチームではない」のだろう。7試合ぶりの勝利が浮上のきっかけとなるのかどうか、注目が集まる。

次戦、G大阪は27日に未消化の第9節をホームで名古屋と、札幌は30日にアウェイで鳥栖と対戦する。

以上

2012.06.24 Reported by 斉藤宏則
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2026/03/02(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ百年構想リーグ 全ゴールまとめ【0227-0301】