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【J2:第21節 千葉 vs 湘南】レポート:死力を尽くした激戦は両チームが狙いの形からゴールを奪って引き分け。湘南のハードワークに必死で対抗した千葉は試合運びに課題を残す。(12.06.25)

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まさに激戦、まさに死闘といった試合だった。千葉と湘南のどちらかを応援している人でなければ、見応えのあった面白い試合だっただろう。だが、大きな声援で選手を後押しし、この熱戦を盛り上げた両チームのサポーター、そして両チームにとっては、試合終了から時間が経てば経つほど勝ちきれなかった悔しさがつのってくる一戦ではないだろうか。

キックオフ直後から両チームともエンジン全開だった。ディフェンスラインを高く上げて全体をコンパクトにした中で、ボールホルダーに激しくプレスをかける。そのプレスをかいくぐってパスをつなぎ、チャンスをうかがって相手の隙を突く。それでも、しばらくは相手の堅い守備もあって決定機まで至らない時間が続いたが、19分、千葉が決定機を作る。DF竹内彬のロングパスからFW深井正樹がディフェンスラインの裏に抜け出し、寄ってきたDFをかわして左足でシュート。これは湘南のGK阿部伸行にセーブされるが、湘南のクリアボールを拾ったMF田中佑昌のクロスから、深井が今度はヘディングシュート。しかし、ゴールポストの横に外れ、千葉は連続の決定機をモノにできなかった。
だが、その5分後、立ち上がりから湘南のディフェンスラインの背後、3バックの両サイドの横のスペースを狙った千葉の攻撃が実る。MF伊藤大介からのパスをスペースに出てフリーで受けた左サイドバックのDF武田英二郎が、アーリー気味のクロスをあげるとFW藤田祥史がダイビングヘッドのシュート。これが決まって千葉が先制したが、湘南は藤田についていたDF島村毅が転んで競りきれなかったのが悔やまれる失点シーンだった。

その後は互いにゴール前へ迫るものの、ラストパスの精度不足で得点機を作れない。だが、湘南にとってもまた千葉のディフェンスラインの背後、強力なセンターバック2人がいる中央ではなく両サイドのスペースは狙い目だった。35分、湘南はMF坂本紘司が左サイドのスペースへパスを出すと、そこにフリーで走り込んだのはMF高山薫。だが、絶好の得点機のシュートはクロスバーの上へ外れ、ベンチ前に立っていた湘南の曹貴裁監督は思わずその場に倒れ込んだ。しかし、この形はやはり有効で、42分、右サイドでのスローインからパスをつなぎ、坂本が再びロングパスをゴール前に入れる。だが、ファーサイドに入れた35分の場面とは違い、ゴール前中央へ。そこへ左サイドから高山が走りこみ、ヘディングシュート。これは千葉のGK岡本昌弘がセーブするが、浮き球を高山が自ら左足で押し込んで同点ゴールを奪った。湘南の攻撃の狙いはハッキリしていたが、この場面では千葉のDFマークミリガンが高山の動きについていかず、試合後のDF山口智が「紅白戦でも同じような場面があった」として気をつけていただけに、痛恨のマークミスだった。

何が何でも勝ちたい思いは、後半ではカウンター攻撃の応酬になった。だが、千葉の決定機をGK阿部が何度も好守で防げば、湘南のチャンスを千葉守備陣が体を張って潰す。両チームの監督は選手交代で決勝ゴールを狙うが、勝利への強い執念は時には力が入りすぎたプレーにつながり、プレーの選択ミス、パスやシュートの技術的なミスになってチャンスを逃す。そのため、ボールが行ったり来たりだった後半の決定機数は両チームとも前半よりも少なく、結局、決勝ゴールは生まれないまま試合は終わった。
攻守両面での湘南の走力、運動量、そしてプレッシャーの厳しさは本当に見事だった。それに負けまいとハードワークをした千葉だが、「相手が間延びした」(千葉の伊藤)とはいえ、後半の攻撃は湘南の得意な形に付き合ってしまった感がある。もちろん千葉もこれまでカウンター攻撃での得点があり、速く攻めきりたいのも分かるが、攻撃にもう少し緩急をつけてコントロールできていればと思う。J2の過去2シーズンの後半戦での失速を反省材料とする選手たちには、賢い試合運びができるためのレベルアップをしてほしい。

以上

2012.06.25 Reported by 赤沼圭子
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