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【J2:第21節 愛媛 vs 東京V】レポート:雨のサッカーを徹底し、気持ちを見せた愛媛の90分。今季初の逆転劇で首位東京Vを撃破!(12.06.25)

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試合前から降り続く雨。「特に後半は霧がかかったような状態で、相手のゴールが見えづらいほどだった」とGK秋元陽太は振り返ったが、時折激しく振る雨で、ピッチには次第に水がたまる範囲が広がった。互いにパスをつなぐ持ち味を発揮できない状況で、選択肢はひとつ。それはロングボールで相手陣内に押し込み、相手よりも数多くセカンドボールを拾ってゴールへつなげること。ニンジニアスタジアムで行われたリーグ前半戦最後のゲームでは、その戦いを徹底すること、球際の強さ、そして気持ちの強さが要求される試合展開になった。

その形で先にゴールを奪ったのは東京Vだった。前半32分、ロングボールに反応した杉本健勇が右サイドから折り返すと、ボールはペナルティエリア内の水たまりでストップ。その一瞬のタイミングを見逃さず阿部拓馬が飛び込み、左足で狙い済ましたシュートが愛媛のゴールに吸い込まれた。愛媛にとっては、前節の四国ダービーに続いて追いかける展開。しかし、あっという間に追加点を奪われた徳島戦とは違い、5分後の同点ゴールが選手たちの気持ちを落ち着かせた。内田健太のロングスローから、今度は東京Vがペナルティエリア内でクリアし切れなかったボールを大山俊輔が拾うと、一気に3人のディフェンダーをかわしてゴール。愛媛は同点に追いつき、前半を折り返すことができた。

「前節のダービーでは負けてしまって悔しい思いをしたし、サポーターにもつらい思いをさせてしまった。今日は強い気持ちで、全員の気持ちがひとつになれた」と大山は語り、「気持ちの部分、やる気や闘争心をしっかり見せてくれたし、それは観客にも伝わるもの」というバルバリッチ監督の言葉通りのプレーを、愛媛の選手たちは後半のピッチでも表現できた。後半6分には、粘って3度繰り返したコーナーキックから、最後はアライールが押し込み逆転に成功。最後は退場者が出て10人になった東京Vから、東浩史が頭で合わせて勝負あり。愛媛は今季初の逆転劇でリーグ前半戦の勝ち越しも決めた。

逆に敗れた東京Vは首位を陥落し、連勝も4でストップ。ニンスタでは2009年以来の4連敗となり、今回も鬼門を越えることができなかった。次節でホーム(7/1@味スタ)に迎える水戸も上位を狙う嫌な相手だが、混戦のJ2では連敗を避けることが必須。ただ、この悪天候のゲームは気持ちを切り替えられる一戦でもある。深津康太が退場になるアクシデントはあったが、次は土屋征夫の出場停止も解ける。水戸戦に向けたこの1週間でしっかりとコンディションを整えることで、首位奪還を目指したい。

一方の愛媛は、リーグ後半戦につながる勝点3をつかんだ。「難しいピッチ条件の中、みんなが同じ意識を持ってハードワークができた。(主導権を握って勝つサッカーとは)違う意味で自信にもなった」と浦田は語ったが、ダービーの嫌な敗戦を振り払う意味でも貴重な勝点3だ。その結果として得た、前半戦での貯金2つと得失点差+8も自信につながる数字。6位甲府との勝点差も6に詰め、目標に手が届く形でシーズンを折り返せた。これまで連敗がなく、ホームで6勝3分1敗という成績も合格点。ただ欲を言えば、その数字のわりに勝点が伸びていないことが事実でもある。

その課題も選手たちははっきりと自覚。「前半戦はチームとしていい戦いができた試合、できなかった試合がある。特に、力が同じくらいのチームと対戦したときに力が出せていない」と東は語るが、そこには油断や慢心に加えて、相手のロングボールに対応できていない課題も残されている。さらに、ここから上に這い上がるためには連勝も必要。前半戦は1度だけの連勝に終わってしまったが、後半戦はそれをひとつでも多く伸ばすために、まずは次節のアウェイ福岡戦(7/1@レベスタ)が重要。ホームで勝った相手にどのような戦いぶりを披露できるか、愛媛にとってシーズン後半戦を占うゲームだ。

以上

2012.06.25 Reported by 近藤義博
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