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【J2:第26節 福岡 vs 草津】プレビュー:踏みとどまれるか?3連敗中の福岡が迎える正念場の試合。ホームのサポーターは勝利だけを願っている。(12.07.29)

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激しくぶつかり合う。激しく声が飛び交う。そして前田浩二監督の檄が飛ぶ。紅白戦のハーフタイムには選手同士で集まって問題点を指摘し合い、そしてまた激しくぶつかり合う。チームは3連敗中で順位は16位。J1昇格を目標にしながら、依然として昇格レースにすら絡めない状況が続く。勝ちにこだわると口にしながら、後半戦の4試合で得た勝点は3。誰もが悔しく、情けなく、ぶつけようのない想いを抱えている。しかし、誰も諦めてはいない。誰も下を向いてはいない。悔しく、情けなく、同じことの繰り返しと言われても、それをはね返すには勝つしかない。雁の巣球技場には、そんな空気が漂う。とにかく勝ちたい。いま選手たちの胸の中にあるのは、ただその言葉だけだ。

3連敗中の試合を振り返れば、全てが悪かったわけではない。むしろ、3試合とも立ち上がりは福岡のリズム。その傾向は試合を重ねるごとに強まっており、水戸戦の立ち上がりは「今シーズンで一番いい入り方をした」と前田監督は振り返った。高い位置からプレスをかけ、アグレッシブにボールを奪い、そして素早く攻撃に転ずる戦い方は、試合を重ねるごとに鋭さを増している。「あの時間帯に2点目、3点目が取れていれば」と話す選手たちの言葉は決して負け惜しみではない。
しかし、その一方で、相手のリズムになると、そのまま飲み込まれて一方的に押し込まれるという問題を併せ持つ。サッカーは90分間戦ってなんぼのスポーツ。どんな相手との対戦でも、自分たちのリズムの時間帯もあれば相手の時間帯もある。自分たちの時間帯でゴールを奪うことはもちろんだが、相手の時間帯を凌ぐことができなければ勝利は手に入らない。最近の3試合では、ボールに振り回されて守備が機能不全になるシーンが増えてきたことも気になる点だ。ひとつ、ひとつの失点を見れば、自分たちのミスにより自滅してしまった印象を持つ。だが、3試合で10失点という現実は、1人、1人の意識の問題もさることながら、相手を受けた時のチームとしての守備に問題があることを示す。それをどこまで修正できるか。それが現在の福岡の課題だ。

さて、その福岡と戦うべくレベルファイブスタジアムへ乗り込んでくるのは草津。現在は7勝7分11敗の18位と、こちらも苦しいシーズンを過ごしている。第9節から8戦勝ちなし(7連敗を含む)の後、ホームで福岡を破って不振を乗り越えたかに見えたが、第21節の鳥取戦に敗れると、その後、再び勝ちきれない試合を続けている。丁寧にボールをつなぐサッカーを志向するチームだが、課題は前線の得点力。ここまでの17得点はJ2でワースト3位。前節の町田戦は、終了間際のリンコンのゴールで勝点1を得たが、町田の8本を大きく上回る14本のシュートを放ちながらの結果は、勝点2を落とした印象が強い。しかも、今節は松下裕樹が出場停止。中盤でバランスを整え、攻守に渡ってチームを支える選手だけに影響は大きいと言わざるを得ない。加えて、副島博志監督までベンチ入り停止処分を受けており、草津にとっては難しい局面を迎えている。
それでも、対福岡という観点で見れば、前回対戦時はスコアこそ1−0とは言え、90分間に渡って福岡を圧倒して勝利しており、精神的には優位に立っていると見た方がいい。福岡にとっては下位チームとの対戦になるが、その差は勝点2しかなく、自分たちが置かれている立場を考えれば現段階では同等の相手。受けて立つような試合をすれば、前回対戦時の二の舞になりかねない。

福岡が勝点3を手に入れるポイントは2つ。最近の試合がそうであるように、立ち上がりの主導権を握ること。その上で、15分以降の流れを読み、行く時と、行かない時のメリハリをつけること。特に後者の問題は、草津戦以降の試合にも大きく関わってくる問題でもあり、福岡としては、今までと違う姿を見せなければいけないポイントでもある。この試合の最大の注目点であると言ってもいい。
そして、福岡にとっての草津戦は、このままリーグ戦を終えてしまうのか、今後、自分たちの意地を見せられるのかの分岐点となる試合。単なる勝点3とは大きく意味が異なる。その試合で、自分たちの気持ちをピッチの上で表現できるか。福岡に関わるすべての人たちが、選手の一挙手一投足に注目している。

以上


2012.07.28 Reported by 中倉一志
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