新潟は前節の勝利で16位から14位に浮上。ようやく降格圏を脱出した。今節は強敵の柏を相手に今季初の連勝を目指す。ポイントはFWでスタメン出場が濃厚のアラン ミネイロ。警告の累積で出場停止のミシェウに代わっての起用で、攻撃のアクセントをつけることが期待される。柏は大量得点を挙げて2連勝と、攻撃陣が調子を上げてきた。今季2度目の3連勝を狙う。
与えられたポジションは最前線だが、アラン ミネイロはそこにとどまらない。中盤まで下がってボールをさばくと、再び動き出す。前線に走り直すこともあれば、サイドのスペースをうかがうことも。「ブラジルではセカンドFWをやっていたことがあるから」。普段はサイドハーフで起用され、内に切れ込むプレーを得意としてきたが、前線中央での起点となるプレーもスムーズだ。来日初となるポジションにも違和感はない。
新潟は今節、司令塔のミシェウが出場停止。柳下正明監督はアラン ミネイロを代役に抜擢した。第18節浦和戦以来のスタメン。「運動量は多いし、パスを散らすこともできる」と、ミシェウ同様に攻撃の起点に据える腹積もりだ。
調子は上がっている。前節F東京戦では途中出場で追加点を奪った。夏場に入り、連日30度超えの猛暑が続く。「暑いのは好き。体が温まりやすいので、すぐに動ける」。練習後は1.5キロほど体重が減るが、「代謝がよくなっている証拠。しっかり食べられるので、体調はいい」。夏本番になり、環境もコンディションも整ってきた。
何より、新潟のサッカーにフィットしてきたことが大きい。今季初来日。開幕当初はスタメンだったが、第9節から第14節では出番がなかった。攻守の切り替えができず、ボールを失う場面が多かった。
ここにきて、チームメートとの連係がスムーズにできるようになった。柳下監督から出される指示はポジショニング。味方との距離を意識し始めた。「切り替えを意識することで、周囲の動きが見えるようになった」。理解が進めばプレーにも反映はしやすい。「今はいろんな連係のパターンが頭にある」と自信を見せる。
F東京戦のゴールで、得点への手応えもつかんだ。ただ、大切にしているのは味方が動きやすいスペースを作ること。「僕のプレーからチームメイトの得点が生まれればいい。自分の得点はその次。まず連勝して勢いに乗ることが大事」。得点の土台作りのためのプレーは、チームの上昇ムードを高める起点にもなる。
柏も調子を上げてきた。前節は工藤壮人のプロキャリア初となるハットトリックなどでC大阪を4-1で撃破。第18節清水戦(5-3)に続いての大量得点だった。夏場に入り一段と調子を上げてきたレアンドロ ドミンゲス、ジョルジ ワグネルに、工藤、澤昌克と前線がスピーディーかつ流動的に絡む。
相手が自陣でボールを失えば、両ブラジル人が一気にゴール前に持ち込む。カウンターが連続で出てくる流れになれば、完全に主導権を握る。さらに、攻撃が手詰まりになったときの修正能力の高さも強みだ。前半でリズムを掴めなくとも、後半で一変した戦いぶりを見せることができる。唯一の課題は、ここ2試合で4失点、4試合連続で失点している守備を安定させることか。
新潟は現在、J1通算99勝。初勝利は2004年の第3節・アウェイ柏戦だった。記念の100勝がかかった試合、相手は同じ柏。ホームで区切りの白星を目指す。柏も首位戦線をリードするためには落とせない一戦。
新潟は粘り強く、柏は一気呵成(かせい)に。主導権争いがポイントになる。
以上
2012.08.03 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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