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【J2:第32節 大分 vs 甲府】大分側レポート:実力伯仲の上位決戦は首位・甲府が勝利。大分は優勝争いから後退する痛い1敗を喫す(12.09.03)

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首位の甲府と3位の大分の上位対決は「J2天下取り物語」と銘打つだけあって、緊迫した好ゲームとなった。この日、大分が3万人の来場を呼びかけるイベントを企画したこともあり、ホーム大分銀行ドームには2万3617人のファン・サポーターが訪れた。なかには初めてサッカー観戦に訪れた観客もいたようで、最後までどちらが勝つか分からない展開に魅了されたことだろう。地鳴りのように響く声援はホームチームを後押しし、アウェイの甲府にとってはやりづらく「有り難くない雰囲気」(山本英臣)であったようだ。

試合は序盤から球際での激しさが顕著に出て、両チームのこの一戦にかける意気込みを感じた。甲府はシーズン途中加入のフェルナンジーニョが8試合目にして初先発し、1トップに君臨するエース・ダヴィと良好な縦の関係を築いた。また、攻撃のスイッチャーとしても機能し、同列に配列された柏好文、井澤惇の攻撃を促し、大分のウィークポイントであるサイドを攻略した。

守勢を強いられた大分だが、しっかりと対策は練っていた。「アンカーに宮沢正史を置いて、丸谷拓也、為田大貴を2シャドーにして、中盤を厚めにした。フェルナンジーニョとダヴィにボールが入ったときに、しっかりスライドしてチャレンジ&カバーを徹底した」(田坂和昭監督)。個の力で勝るフェルナンジーニョとダヴィに対し、統率された組織で対抗したが、相手はさらにそれを上回った。28分にフェルナンジーニョが右サイドからエンドライン際を単独でドリブル突破する。ゴール前へのマイナスのクロスにタヴィが飛び込み、ワンタッチでゴールに流し込んだ。固い守備を活かし拮抗状態を作り、少ないチャンスをものにする大分にとって手痛い失点であったが、気落ちすることはなかった。39分、自陣でボールを奪った為田がドリブルで敵陣のペナルティエリア手前までボールを運び、西弘則、森島康仁、石神直哉がダイレクトでパスをつなぎ見せ場を作った。

この一連の攻撃が、流れを引き寄せた。後半に入りボールが回りはじめ、ピッチ全体で大分の選手が躍動した。先発3試合目の松原健も質の高いロングフィードで後方から試合を組み立て、72分からピッチに入ったチェ ジョンハンは積極的な仕掛けでチームの力となった。ピッチとスタンドの声援が合致した89分に、この日最大の歓声が起きる。安川有のフィードにチェ ジョンハンが頭で流し、ゴール前に走り込んでいた三平和司が飛び込む相手DFを交わし、自ら浮かせたボールを頭で流し込んだ。起死回生の同点ゴールで勢いづいた大分は、大歓声に後押しされ勝点3を奪いにいく。しかし、甲府は冷静だった。「アディショナルタイムはどちらにも1回はチャンスが来ると思っていた」(山本)。前がかりになりロングボール一辺倒だった大分に対し、しっかり守備ブロックを築き、サイドを起点にゴールまでの道筋を探っていた。90+4分、福田健介、松橋優と経由し、最後はフェルナンジーニョがまたもドリブルで打開。シュートは一旦GK清水圭介に弾かれたが、こぼれ球をダヴィが押し込み、これが決勝点となった。

この勝利で甲府は14戦負けなし。試合後、城福浩監督は「同点に追いつかれたが、あそこで下を向かなかった。これまで勝てる試合を引き分け、悔しい思いをしてきた選手が一皮むけた。そこは成長している部分だと思う」と、上位との直接対決を制し充実の表情を浮かべた。首位の座を守った甲府は、J1昇格に向け独走態勢に入りつつある。一方の大分は、優勝争いから後退した痛い1敗となったが、2位以下は混戦が続いている。残り10試合でJ1自動昇格となる2位を目指す。

以上

2012.09.03 Reported by 柚野真也
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