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【J2:第32節 京都 vs 湘南】レポート:京都は、攻め立てるもあと1点が遠く、湘南が迫力あるカウンターを繰り出し勝点3を積み上げる(12.09.03)

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上位対決となった京都と湘南の一戦は湘南が競り勝ち、首位追走を果たした。湘南は大槻周平を先発で起用。京都は酒井隆介をセンターバックに、福村貴幸をボランチに起用し、黄大城を左サイドバックに置いた。ゲームは序盤から、京都が湘南を攻め立てる図式に。7分には駒井善成、9分にも駒井が右サイドを突破し、中へ。16分には飛び込んできたチョン ウヨンがループシュートを放つなどチャンスを量産した。だが、5分に湘南・キリノが一発で裏を取ってシュートまで持ち込むなど湘南も武器であるカウンターを随所で繰り出す。

良い流れの中、ゴールが欲しかった京都だが湘南に先制を許す。33分、京都は中盤でボールを奪われると、ダイレクトに、右サイドにいた湘南・高山薫に裏を取られるパスを通される。高山とGK・水谷雄一の1対1は水谷がブロックするも、そのこぼれ球をキリノにゴール左隅に流し込まれて、京都は先制を許す。
だが後半早々、京都が同点に追いつく。後半2分、駒井のドリブルから中村充孝へ。中村がエリア内左で粘ると、そこに飛び込んできた工藤浩平へ。これを工藤がしっかりと決めて1−1に。

反撃ムード高まる京都だが、染谷悠太が接触プレーで肩を痛めるアクシデント。福村がセンターバックに入り、中山博貴がボランチに入る。湘南は2ボランチから3ボランチに配置を変えて京都の中盤を抑えにかかる。そして、喉から手が出る程欲しい追加点を湘南が決める。
後半11分、湘南の右CKで大槻周平が頭で決めて2−1と勝ち越し。この後、京都は原一樹、サヌと攻撃のカードを送り込むも、なかなか思う様にシュートまで持ち込めない。そして、タイムアップ。湘南が自分たちの持ち味を十二分に発揮して競り勝ち、勝点3を積み上げた。

試合後、湘南・曹貴裁監督は「一歩ずつステップを踏んで成長していることが監督として勝ったことよりも嬉しい」と感想を口にした。それほど、堅い守備からのカウンターは見応えがあった。その中でも古林将太のクロスは見事だった。GKとDFの間に流し込むクロスで、飛び込んでいく力のあるチームに、見合うボールを送り込んでいた。

京都は、勝点積み上げ成らず、が全てとなる。ただ、攻撃に関しては素晴らしい点と反省点もしっかりと見えた。3連敗とはいえ、次につながるのではないか、とも感じさせた。
個人的には、湘南の3バックからどう点を取るかを楽しみにしていた。前々節の松本戦後、松本・反町康治監督が「真ん中の3人(3バック)で固めて、外に逃げさせれば、センターバックが引き出されない」とコメントしていたが、湘南、さらに言えば草津もセンターバックがゴール前から離れず堅い守りを築いていた。そういった守備を相手にどういう攻撃を見せるか見たかったのだ。
前半は、期待以上の本当に素晴らしい攻撃を見せてくれた。サイドから崩し、中に人数を掛ける。または後ろから飛び出していく。狙い通りの攻撃だったのではないか。そして得点シーンも工藤が飛び込んでのゴール。やろうとしたことの成果が出たと言っていいだろう。
だが後半、徐々に勢いを失っていった。攻撃の起点が定まらなかった印象を持つ。相手が3ボランチにして待ちかまえる状態を作られると、結構早くからサイドに人が散らばった様に見えた。そのサイドで人数を掛けて崩す余裕があればいいのだが、急いで勝負して、生煮えの状態で相手の網にかかっていた感じがあった。

相手が3ボランチにしても人数は変わらないはず。湘南は前半、2ボランチに3トップ(計5枚)だった。前半、京都は攻め立てた。後半、湘南は3ボランチで2トップにした。ならば京都は、落ち着いて湘南2トップの背中を取れば、そこで起点を作れる。中山、またはチョン ウヨンが起点になって(裏を返せば、どちらかが守備を念頭に置いて)、前に工藤、中村、駒井で相手3ボランチを攻め立てれば、数的有利は作れるはず。そこに安藤淳か黄大城どちらからのサイドで攻撃を繰り出せば、結局は前半の様な流れは作れるのではないか。
「センターバックが引き出されない」は逆に言うと「センターバックは出てこない」となる。3バックの強みは裏を返せば弱点にもなる。中盤に人数をかければ数的優位は作れるはず。

だが、そういう余裕は見えなかった。そこは、焦りの様な気がした。相手がボールを奪いに来ればその背中を楽に取れる。でも、相手が引いて構えた時、攻撃のスタート地点をどこに作るのか。そこから、今節の前半と同じ様に飛び出したり、攻撃を動かしたりするアイデアとアクションが生まれるのではないか。

次、京都は天皇杯で松本と戦う。京都にとっては良い流れだと思う。もう一度、あの守備に対して実践ができるのだ。「点を取る」ということである。崩さなくても相手の前からのミドルシュートでも構わない。相手が根負けする位攻め立てる。その中で、カウンターに対する守備も身に付ける。少しでも自信が付けばまた、流れは変わる。前を向くことである。

以上

2012.09.03 Reported by 武田賢宗
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