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【第92回天皇杯 2回戦 湘南 vs 愛媛】プレビュー:スタイル貫く湘南の見せどころ。リーグ戦で結果遠のく愛媛はリスタートのきっかけに(12.09.07)

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天皇杯をまえに、湘南の曹貴裁監督は語っている。
「天皇杯を通じて肉付けしていかなければ、残り10試合を戦い抜くことはできない」

肉付けとはすなわち個のレベルアップであり、チームのレベルアップだ。最終コーナーにさしかかったリーグ戦を踏まえ、今季磨いてきた湘南スタイルのさらなるブラッシュアップに取り組む。タイトルが変わっても自分たちのサッカーを追求する姿勢は変わらない。勝利を求めて目の前の一戦に注ぐうえで、リーグ戦に出場していない選手に単にチャンスを与えるという考えも指揮官にはない。そもそも登録メンバーのほぼ全員が公式戦のピッチに立っているのだ。「全員が戦力」と言い続けるとおり、可能性はそれぞれに等しい。

その証は、たとえばJ2リーグ戦の前節だ。序盤、京都の攻勢を凌ぎ、先制に成功した。後半早々に追いつかれたが、ふたたび突き放し、京都からアウェイで勝利をもぎ取った。決勝点を挙げたのは、今季6度目のスタメンに入った大槻周平だ。「調子はいい」と語っていたここ最近をゴールに映し、故郷へ錦を飾った。またケガから復帰した猪狩佑貴は、リードした終盤に投入され、ピッチの上で長い笛を聞いた。第16節・徳島戦以来およそ3カ月ぶりとなる今季3度目の出場を果たし、「もう一度身を引き締めてやろうという気持ちになった。これを機にチームのいい流れに乗れるよう自分のプレーをしたい」と、終盤戦に意欲を示している。むろん天皇杯も例に漏れず、選手たちの眼差しは鋭い。

迎える天皇杯2回戦、BMWスタジアムに乗り込むのは同じくJ2の愛媛だ。リーグ戦を振り返ると、最近の戦績は芳しくない。ホーム東京V戦の勝利で前半戦を締め括ったものの、後半戦に入って以降3分8敗とじつに11試合勝利から遠のいている。第21節終了時点では首位に勝点10差の9位につけながら、現在は18位に甘んじている。前節の富山戦では3バックにフォーメーションを変えてテコ入れを図るも、勝利には結び付かなかった。
ただ、当初はセットプレーの失点こそ続いたものの、90分全体を通してみると内容はけっして悪くない。実際、リーグ前半戦には湘南をホームに迎えて2−1で勝利している。「コレクティブないいチームだと思う」曹監督はそうした印象を抱くだけに、現在の低調には首をかしげる様子である。湘南にとっては、愛媛戦を含め勝てなかったあの時期の経験が、現在の礎の一端となっていることは間違いなかろう。かたや愛媛も、結果が出ていないリーグ戦を踏まえたうえでも、チャンスを確実にゴールへと結び、一瞬の隙を駆逐して、天皇杯での1勝をリスタートの足がかりにしたいところだ。

湘南は夏場も変わらずにコンパクトかつ攻守に果敢なスタイルで駆けてきた。それゆえ、この週末は精神と肉体両面の疲労が考慮されそうだ。だが、「誰が出ても変わらない自分たちのスタイルが強み」と大槻が話したように、勝利への希求と貫く姿勢は揺るがず、むしろスタイルの浸透の見せどころと言えるかもしれない。勝てば天皇杯3回戦は柏vs柏U-18の勝者との対戦となる。指揮官もJ1へのチャレンジの可能性を口にしている。広く現在地を知るうえでも、内容を伴って勝ち進みたい。

以上

2012.09.07 Reported by 隈元大吾
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