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【第92回天皇杯 2回戦 柏 vs 柏U18】プレビュー:空前絶後の“日立台ダービー”。トップチームとU−18が公式戦で激突!(12.09.07)

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昨年、柏が成し遂げた「昇格1年目の優勝」は世界的にも前例の少ない偉業だったが、同じクラブのトップチームとユースチームが公式戦で相まみえるという事例も、そうあるものではない。柏の天皇杯初戦は、千葉県予選を勝ち上がり、1回戦でヴェルフェたかはら那須を3−1で降した柏U−18、“弟分”が相手となる。

U−18は、自分たちが主導権を握る攻撃的なポゼッションサッカーを標榜している。U−12時代から同じメンバー、同じコンセプトの下で育った彼らの連携は、“阿吽の呼吸”という言葉では言い表せないほど、抜群のコンビネーションを誇る。中でも中心となるのが秋野央樹、小林祐介、中川寛斗、4−3−3を構成する中盤の3人だ。その他、同じ中盤のポジションには伊藤光輝もおり、下平隆宏U−18監督が「この4人は誰を出しても遜色ない」と太鼓判を押すほどの実力を誇る。最終ラインから丁寧に攻撃を構築し、上記した中盤3人を起点にパスを回してジワジワと相手守備陣のマーカーを引き剝がしながら、縦パスを入れて一気に崩しにかかる。攻撃陣には吉川修平、平久将土、木村裕ら、得点力の高いアタッカーも目白押し。その力量は、彼らの先輩にあたる柏アカデミー出身にして、4年前には“黄金世代”と呼ばれたU−18メンバーの1人、工藤壮人も「あいつらは本当にうまい」と認めるほど。残念ながら、フィールドプレーヤー並みのパスセンスとフィード力を持ち合わせ、戦術眼に長けたGK中村航輔は負傷で欠場濃厚だが、U−19日本代表にも名を連ねる左利きのパサー、秋野には注目である。

もしトップチームの面々が「U−18が相手だから…」と油断でもしようものなら、寝首を掻かれる可能性は出てくるだろう。だが、日頃から勝利に貪欲な姿勢を打ち出し、過去の天皇杯で学生やアマチュアと対戦した際にも「メンバーを落とすようなことはしない。常にベストの布陣で試合臨む」と明言し、それを実行したネルシーニョ監督のこと、今回もU−18が相手とはいえ、間違いなくベストメンバーを組むはずだ。
レアンドロ ドミンゲス、ジョルジ ワグネルを中心にした中盤を相手に、ユース年代では高いポゼッションを誇るとはいえ、U−18が主導権を握れるとは考えにくい。それに工藤は「U−18がここまで勝ち上がってきたのは素直にうれしいし、素晴らしいこと。そこはリスペクトするけど、トップチームとしては絶対にやられてはいけない相手。トップチームの実力を見せつける」と話しており、そのコメントからは“油断”の2文字は微塵も感じさせない。トップチームは普段のJリーグの試合同様、“VITORIA”の精神を持ち、真っ向からU−18を迎え撃つ。

トップチームとアカデミーの距離の近さは、前身の日立時代から受け継がれてきた良き伝統である。隣接したグラウンドで練習するトップチームの姿を目の当たりにできるだけでなく、時にはトップチームの選手がアカデミーの練習に参加し、プロの力量を肌で伝えてきた。酒井直樹(現U−15監督)、近藤直也、大谷秀和、工藤壮人、茨田陽生、そしてドイツへ渡った酒井宏樹もその環境の中で育ち、プロにまで昇り詰めた。そうやって伝統が受け継がれ、育まれてきたからこそ、柏はJリーグでも屈指の育成力を持つクラブにまで成長できたのである。今回のトップチームとU−18の公式戦での対戦は、そんな柏の良き伝統を象徴する出来事としてクラブ史に刻まれるだろう。もちろんトップチームは“兄貴分”としての貫録を見せ、勝って3回戦へ進むことが義務付けられるが、U−18は真剣勝負の場でトップチームを相手にどこまで自分たちのサッカーが通じるかを試し、そのせめぎ合いの中からプロの技量を学び取る、またとない絶好の機会である。

柏と柏U−18が公式戦で対戦する“日立台ダービー”。スタンドからの声援は、全て「柏レイソル」に向けられたものとなる。サポーターにとっても、絶対に見逃してはならない歴史的な一戦だ。

以上

2012.09.07 Reported by 鈴木潤
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