今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【第92回天皇杯 2回戦 東京V vs HOYO】プレビュー:突然の監督交代。『J1昇格』へ向けリスタートを切る新生ヴェルディに注目(12.09.07)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この試合を2日後に控えた9月6日、東京V・川勝良一監督の突然の辞任が発表された。天皇杯というリーグ戦とは別の大会とはいえ、試合のある週の木曜日という週中のできごとに「なぜこのタイミング?」と、選手からは戸惑いの声も聞かれた。しかし、J1昇格争いがこれから佳境を迎えようとしているリーグ戦で3連敗という現状を鑑みれば、受け入れざるを得ないことも、結果重視の「プロ」として十分理解している。その上で、森勇介は主将として「本来ならばピッチでプレーしている選手たちに一番責任がある。こういう結果を招いたことに申し訳ない気持ちでいっぱい。今後しっかりと昇格を果たして、これまでやってきたことが間違いではなかったということを証明したい」と、チームメイト全員の思いを代弁した。「次のJ2リーグ戦につなげるためにも、天皇杯もしっかりと勝ちに行く」東京Vは、全員が決意を新たにリスタートした。

この試合、監督代行として指揮を執る高橋真一郎コーチは、「もっとアグレッシブで、とにかく攻撃的なサッカーをやっていきたい」と語っている。高橋監督代行は、今季からコーチとして川勝氏の下でヴェルディサッカーを支えてきただけに目指すサッカー自体には大きな方向転換はない。その中で、まず着手しているのが「好調時の感覚を思い出すこと」だという。特に攻撃の部分で、「最近、1人2人の関係が多かった。そうではなくて、グループで回して、そのために人がもっともっと動く躍動感あるサッカー」が、当面のテーマだと高橋監督代行。ここ7試合、複数得点が奪えていない。もっと言えば、ここ2試合は無得点が続いてしまっているだけに、何としても現状を打開したいところだろう。「ゴール前での厚みもないし、攻撃の形が見えなくなっている」(西紀寛)という“現状打開策”を、どのように見出すのか。単純に運動の量と質を改善し、修正を図るのか。それとも、コーチ時にはサテライトメンバーの強化も任されていただけに、フレッシュなメンバーを起用し、チームの変化を狙ってみるのか。
「基本的には、調子の良い選手を使っていきます。年齢は関係なく、全員にチャンスはある。フラットな目で選手起用を決めたい」と、高橋監督代行は明言する。「メンバーがどうなるのか、全くわからない。今まで出られていた人にも何の保証もないし、逆に出ていなかった人にとってはチャンス。新しい競争が生まれてくることで、チーム全体がもっとレベルアップできればいい。大事なのは、誰が出てもしっかりと戦えるようなチームにしていくことだと思う」と言う森も、まずは定位争いへの強い意気込みを口にしている。そうした“新たな競争”にも、大いに期待したい。

対するのは、HOYO大分だ。3年連続で天皇杯に出場しているHOYO大分は、1回戦で長崎県代表の長崎総合科学大学附属高校を3-0で下し、初の2回戦へと勝ち上がってきた。その試合でも得点を決めた後藤優介は、大分トリニータU-18出身で東京Vの刀根亮輔の後輩にあたる。刀根は「ドリブル系ですね。ちょこまかしているイメージがあります」と、後藤の特徴を語る。J2大分から期限付き移籍中の19歳は、2試合連続ゴール中と好調のようだ。東京Vにとっても警戒したい選手の一人であることは間違いないだろう。

J1昇格へ向け、新たな一歩を踏み出すこととなった東京V。「この監督交代をネガティブにすると、ケツさん(川勝前監督)が辞めた意味がない。ポジティブなものにチームで持っていけるようにしてこそ、辞めた意味も出てくるだろうし、うれしいと思う」という土屋征夫の言葉が全てだろう。2年前、クラブ消滅危機を救った川勝良一氏は、辞任という形で愛するチームに最後のメッセージを伝えた。「何としてもJ1に昇格してみせろ」。
その想いに応えるために「もう一度全員が一丸となって戦っていく」(土屋)。まずは“1勝”を目指す。

以上

2012.09.07 Reported by 上岡真里江
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着