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【第92回天皇杯 2回戦 新潟 vs 福井】レポート:延長にもつれ込む緊迫した一戦は、新潟がFWブルーノ ロペスの2得点で粘る福井を振り切る(12.09.10)

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新潟が延長の末、2-1で福井を下して3回戦に駒を進めた。0-1で迎えた後半11分、ブルーノ ロペスのゴールで同点に。延長の前半、アディショナルタイムにはブルーノ ロペスが自らもらったPKを決め、勝ち越しに成功した。福井は前半終了間際に坂井優介のヘディングで先制。その後もワンチャンスでゴール前に迫るプレーをみせたが、押し切ることはできなかった。

はっきりと表情に見せることはなかった。ブルーノ ロペスは得点の喜びを淡々と、受け止めた。

1点ビハインドの後半11分、川口尚紀の右サイドからのクロスを中央で待ち構えて押し込んだ。延長の前半終了間際には、ペナルティーエリアで切り替えしたところを倒され、PKをゲット。それを慎重に決めた。

「久しぶりに得点できてよかった」。試合後はホッとした表情だ。公式戦の得点はリーグ戦第11節浦和戦(5月12日)以来、約4カ月ぶり。昨季リーグ戦で13得点を挙げたエースは、今季はまだ3得点と不振にあえいでいる。カテゴリーが下の福井が相手とはいえ、結果はのどから手が出るほどほしかった。「今後のリーグ戦につながる」という手応えは本音だった。

結果が出ないことで、いら立ちが募ったときもあった。6日の新潟医療福祉大学との練習試合では、レフェリーへの異議など、集中力を欠いた場面もあった。そんな不調を、この天皇杯でチームのテーマに沿ったプレーに徹することで解消しようとした。

9月に入り、新潟が練習で取り組んできたのは、味方との距離感を意識しながらパスをつないでボールを動かすことと、サポートをしっかりすること。ブルーノ ロペスもこの試合、前線のミシェウ、アラン ミネイロらとの正確なパス交換を意識した。同時に、持ち味のゴール前への飛び出しも狙った。

得点は直接、課題を消化して生まれたわけではないが、チームの動きの1つとしてやり通した。「苦しかったが、やろうとしていることを貫いて勝てた。これを続けることで自分も得点できる」。自ら、そしてチームのプレーにも手応えを感じた。

「難しかったけど、怖がらずにやれた」。キャプテンの本間勲もボールをつなぐ意識を持ち続けたことを収穫に挙げた。これまでゴール前まで運ぶことはできるが、そこでミスを繰り返してチャンスを作りきれなかった。この試合では近い距離でパスをつなぎながら、ゴール前に迫る形を作った。ミスをしても、焦って縦に急ぐ場面はほとんどなかった。

本間は「これをやり続けることが大事」と言う。一方で「つなぐことばかりに意識がいってしまった。もっと裏を狙う動きを入れないと」という。ゴール前への飛び出しは新潟のストロングポイントの1つ。ボールを動かしながら、長所も加えていく。それがこれから課題になる。
苦戦した天皇杯。「難しい試合は覚悟の上だった。それ以上に、練習でやってきたことをやり通したことと、ある程度できたことが収穫」(本間)。勝利という結果よりも、積み重ねてきたことの手応えが上回った試合だった。

福井は善戦も一歩及ばなかった。前半の終了間際、ゴール前で相手ボールを奪うと、的確にポゼッション。宮越竜大の左サイドからのクロスに、坂井が中央から走りこんでヘディングで決めた。

相手の隙を突いたプレーでリードする理想的な展開だった。ただ、後半、同点に追いつかれてからは、要所で相手にボールを回され始める。延長前半のPKも、相手につながれてゴール前に入られたのものだった。

もっとも、J1を相手に延長まで持ち込んだ粘りは本物だった。攻守の切り替えから素早くボールをつなぐパターンで、坂井を軸に相手ゴールを脅かすシーンは作った。「いいポジションを取ってボールポゼッションを高めていく部分はできた。守備もどこからプレッシャーをかけるかというところや、入ってくるボールへのアプローチはよかった」。石田学監督が言うように、自分たちの持ち味が通用した感触はあった。

勝敗は分かれた。ただ、どちらにとっても日ごろの取り組み、積み重ねが間違っていなかったという確信を得た一戦だった。

以上

2012.09.10 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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