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33節、34節を中2日で消化したJ2は、いよいよ残り8試合。J1自動昇格となる2位以内、昇格プレーオフ圏内の6位以内、下位2チームにJFL降格の可能性がある残留争い、それぞれをめぐる戦いは、ここに来て激しさを増してきた。その中で注目される35節のポイントをクローズアップしてみる。
・J2第35節対戦カード
・J2順位表
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1.会心の勝利から、昇格圏内への浮上を狙う
前節、前半からのゴールラッシュで快勝したのが、10位の北九州(勝点52)と11位の岡山(勝点51)。勝点を伸ばせなかった上位クラブが多かったこともあり、6位との差が縮まった。
千葉とアウェイで対戦した北九州は、開始2分の先制点、6分の相手選手の退場、8分の追加点と、序盤から大きく動いた試合で常に主導権を握り、34分にも加点して前半で3点をリード。その後は余裕の試合運びで3―0の勝利を収め、6位の東京V(勝点57)との勝点差を5に縮めている。
湘南をホームに迎えた岡山は、34分に先制すると、41分、前半のアディショナルタイムと一気にたたみかけて、こちらも前半だけで3―0。62分に1点を返されたが、流れは手放さずに3―1で勝ち、東京Vとの勝点差は6となった。
連勝を今季最長タイの4に伸ばした北九州は今節、ホームに首位の甲府(勝点68)を迎える。ここでも勝利を収めれば、クラブ新記録の5連勝。リーグ全体の昇格争いも、ますます混沌としてくる。6節の今季初対戦は2―1で勝利を収めており、シーズン2連勝で、16試合無敗の相手に土をつけることができるか。
岡山の今節は、18位の愛媛(勝点34)とのアウェイゲーム。17節の今季初対戦は1―1で引き分けたが、3連敗中、13試合勝利なしと不調が続く相手だけに、アウェイとはいえ勝点3を狙うべき戦いと言えるだろう。このままでは残留争いに巻き込まれかねない愛媛の奮起を上回る、アグレッシブな戦いが求められる。
岡山は2009年、北九州は2010年からJ2で戦っており、いずれも昇格1年目は最下位だったが、着実に力を伸ばしてきた。J1復帰を狙うクラブ、同じく初昇格を目指すクラブとの争いの中で、前節の勢いを持続できるか注目だ。
2.譲らぬ下位4クラブ、富山と町田は直接対決
前節の下位4クラブの争いは、開始時間のズレと試合展開によって刻々と順位が変わる、非常に興味深いものとなった。
まず、前節終了時点で19位の鳥取が、16時開始のアウェイゲームで首位の甲府と対戦し、1―1で引き分け。前々節、山形戦での勝利に続いて上位相手に奮闘し、勝点を28に伸ばして、この時点で19位を守った。
これを受けて、同20位の岐阜はホームで栃木と、同最下位の町田はアウェイで福岡と、いずれも19時開始で対戦。岐阜は終盤の決勝点で栃木に1―0で競り勝ち、勝点を29に伸ばして19位に浮上、鳥取は20位に後退した。町田は立ち上がりに先制されたが、前半のうちに追い付いて1―1で引き分け。最下位は変わらなかったものの、勝点を24に伸ばし、鳥取との勝点差4を維持した。
最後に、同21位の富山が、19時半開始のアウェイゲームで草津と対戦。0―0のまま後半のアディショナルタイムに入り、そのまま引き分けなら勝点26、21位のままで変わらないところだった。しかし、劇的な決勝点で1―0の勝利を収め、勝点を28に伸ばして鳥取と並び、得失点差で上回って20位に浮上。アウェイで首位相手に引き分けるという、下位のクラブとしては十分な結果を残した鳥取だが、最終的に21位まで後退することになった。
これを受けて今節、下位争いで注目されるのが、最下位の町田のホームに、20位の富山が乗り込む直接対決だ。富山は現在、クラブ記録に並ぶ3連勝中で、新記録達成となれば町田との勝点差は7に広がり、大きなアドバンテージを得る。アウェイであることを考えれば、引き分けでも悪くない結果と言えるだろうが、もちろん町田も食い下がらなければならず、J2への生き残りを懸けて、目の離せない激戦が繰り広げられるだろう。
岐阜はホームで湘南と、鳥取はアウェイで松本と対戦する。岐阜は湘南との通算対戦成績が4分5敗と一度も勝ったことがなく、鳥取も松本には20節での今季初対戦で0―1の完封負けしており、苦手意識を払拭することができるか。
また、松本―鳥取戦が13時開始であるのに対し、町田―富山戦は18時、岐阜―湘南戦は19時開始。今節もスコアが動くたびに、試合が終わるごとに順位が変動し、それぞれのクラブ、ファン・サポーターの一喜一憂が交錯することになりそうだ。
以上
2012.09.22 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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