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【J2:第35節 横浜FC vs 徳島】プレビュー:「特別な試合」で必要なのは、Jリーグが培った「いつもの」全力プレ−。勝点3を奪い合うプレーが福島を、東北を熱くする。(12.09.23)

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この試合は、間違いなく特別な試合である。「横浜FC被災地復興支援試合」。福島は、2011年3月11日の大震災で筆舌を尽くしがたい苦しみを受けた。一方で様々なハンディキャップを乗り越えて、力強い復興が始まっている。もちろん、その復興はまだまだ道半ばであるが、Jリーグの試合が福島で行われることは、「福島を、被災地を元気づける」というだけでなく、百年構想を掲げるJリーグが、常に福島とともにあることを宣言することになる。その意味で、この試合で大事になるのは、今回だけの「特別」ではなく、20周年のJリーグが培った「いつもの」全力プレーを福島の地に見せることだ。それは、「集中して、元気を与えるゲームをしないといけない。でも、それは、サポーターに本来見せないといけないプレーと同じだと思う」という横浜FC・八角剛史のコメントにも表れている。

福島でJリーグの試合が行われるのは3度目。その3度とも、横浜FCの試合だ。2003年9月13日のJ2第33節のホームゲームの新潟戦。現在の横浜FCの山口素弘監督はその時新潟の選手だったが、出場機会はなかった。そして、2009年5月23日のアウェイゲームの仙台戦。その2試合ともに、横浜FCは敗戦しており過去は良い思い出がないが、今回の試合は、三度目の正直の機会にしないといけない。もちろん、それは目の前にプレーオフ圏内の6位がぶら下がりながら、その果実を手にできていないからだ。大久保哲哉は「まず、昇格する可能性がある順位に入ることが重要。そこでやる試合はちがった緊張感だし、そこを何試合もやることが最終的に笑えるようになる」と語るが、早いタイミングでの6位以内入りを果たすために、この試合での勝点3は至上命令である。

横浜FCは、8月以降上位に当たったこともあるが、8月19日の京都戦以降では、2勝1分3敗と少し足踏みをしている。横浜FCの「前進する保持」がかなり研究されていることもその一因で、前節の松本戦の後半は、松本・反町康治監督の策にストロングポイントをかなり封じられた。山口監督は「(松本の中盤でのプレッシャーは)あのくらいだったら何でもないし、全然いなせた」と一歩上の質の向上を誓う。その上で、残り8試合という最終盤では、泥臭くても勝点3を奪い続けることが重要。その意味では、ロングボールを交えたシンプルな攻撃を織り交ぜて、チームとして駆け引きをしていくことが重要となる。

「前の良かった試合を見ると、前の人が動き出して、そこに出して、相手のDFがクリアして引き続き相手陣地でプレーするという時間帯が多い。90分を考えた陣地戦が大事になる。一見ミスパスかもしれないけど、90分通すとあそこで裏を通しておくと効果的だったと言えれば、自分たちのサッカーとしては正解。相手ももっと駆け引きして、優勢にならないといけない。レイソル、サンフレッチェ、セレッソのように上に上がって定着しているチームは、そういうところがある。自分たちもそうならないといけない」(八角)

というように、磨き上げたポゼッションと、試合という観点での駆け引きのミックスでチームが成長の階段を上がれるかが問われる。

対する徳島は、前回横浜FCと対戦した6/9の第18節より後は、6勝6分4敗と勝ち星先行しているが、上位が勝ち切れない間隙を縫ったプレーオフ圏内への滑り込みを目指すという意味では、前節の水戸戦の敗戦は痛い敗戦となった。前半の出来はすばらしく11本のシュートを放った。しかし、ミスで失点すると後半は相手にペースを与えてしまった。攻撃については、徳島は大きな特徴を持っている。ドウグラス、アレックスがボールを収め、中盤の選手が常に前を向いて積極的に裏を突くことができる。衛藤裕、太田圭輔は縦のスペースを使うスペシャリストであり、それに濱田武のようなテクニシャンが絡む攻撃は見所がある。その意味でこの試合は、特徴ある攻撃を勝点3に結びつけるための試合のツメの向上が問われる試合となる。

「6位に入るチームはより集中してやっていると思います。そこに負けない集中力を持っていかないと、その差が勝点だけの差ではなくなってしまいます」という小林伸二監督の試合後コメントの通り、徳島の意地も問われる試合。それを福島のお客さんに見せつけたい。

この試合は、14時試合開始であるが早めの11時30分に入場開始(横浜FCクラブメンバーは15分早く優先入場)で、11時35分から錚々たるメンバーによる「SWERVES vs. THEミイラ」の前座試合、「宮田和弥 from JUN SKY WALKER(S)」のミニライブ、「南中ソーラン」など、数多くのイベントが開催される。特別なお祭りでもある。それが、お客さんの心に永く刻まれるような熱い試合になることは間違いない。「いつもの全力プレーによって、特別な試合が、福島のいつもの力になる」。そういった試合になることを期待したい。是非、福島県営あづま陸上競技場に足を運んでいただきたい。

以上

2012.09.22 Reported by 松尾真一郎
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