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【J2:第35節 熊本 vs 福岡】プレビュー:今シーズンの『バトル・オブ・九州』ラストマッチ。連勝を狙う熊本が、開幕戦で敗れた福岡を迎え撃つ!(12.09.23)

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9月も後半に入ってずいぶんと過ごしやすくなった。試合時間も夏場のナイトゲームから昼へ移行するカードが増え、選手たちへのゲームへのコンディション作りも若干の修正が加えられている。熊本も、それまで試合の2日前は夕方にトレーニングを行っていたが、気温が下がって負担も少なくなったことから、今週はいずれも午前中に練習を行った。

さて、前節の大分戦では、サッカー本来のボールを巡る争い、球際の強さ、セカンドボールへの反応、そして早い切り替えから相手の守備の体制が整う前に背後を突くといった狙いから、吉井孝輔と齊藤和樹の2ゴールで、今季の『バトル・オブ・九州』で初勝利を挙げた。原点の戦いを思い出した熊本は、再び九州のライバルである、そして開幕戦で敗れた福岡を迎える。

まずはその福岡について少し触れよう。開幕戦で熊本をくだしてから連勝、序盤に勝点を稼いで5節には5位となったが、以降、なかなか連勝して下位を抜け出すことができずに終盤を迎え、ついに前節、熊本と順位でも入れ替わった。城後寿、成岡翔、坂田大輔らを要する攻撃陣の破壊力は実際に得点の多さにも表れており、さらに夏場に入って前線にはオズマールも加わっていっそうその威力を増した。しかし直近の7試合で失点が続いていること、無失点の試合が少ない(福岡は9試合、熊本は12試合)ことからも分かるように、守備の不安定さが失点の多さ(34節終了時で実にリーグワースト2の53失点)につながり、それが昇格争いはもとよりプレーオフ圏からも遠ざかっている大きな要因となっている。一方、全得点の30%近くをラスト15分で挙げているというデータもある通り、いざとなれば個の力で局面を打開して終盤に点を取る地力を備えていることも窺い知れる。

そうした福岡について、過去に在籍した経験を持つ藤本主税は「選手の顔ぶれのわりには結果が出ていないけど、その分、不気味なチーム」と捉える。高木琢也監督も「初戦で負けている相手。守る時間が長くなるかもしれないが、ホームだし、勝つには点を取らないといけない」と話し、前節の大分戦同様に、特に守備から攻撃への切り替えにおいて相手に先んじることの重要性を説く。前節決勝ゴールを挙げた齊藤が「いいタイミングで相手を外して背後やゴール前に入って行きたい」と言えば、やはり前線でボールを納めて攻撃の起点となった高橋祐太郎も「ゲームの中で状況を見て、どういう選択をするか判断しないといけない」と述べているように、福岡の守備ラインにどうギャップを生み、それを生かすかが、熊本にとってはひとつのポイントとなるだろう。

ただ、そのために欠かせないのが、前線からの守備をうまく機能させ、できるだけ高い位置でボールを奪うこと。ボールへのアプローチと合わせて中盤から後ろが次の展開を予測し、適度な距離感を保ちながら細かくポジションを調整していくことで福岡の攻撃の組み立てを寸断し、ボランチからサイドや前線への配球を断ちたい。それがひいては、ボールを奪ってからも相手のいないスペースを効果的に使う展開につながる。もちろん状況によってはラフなボールが前線のオズマールらへ入ってくることもありうるが、「普通だと無理な体勢からでも枠に飛ばす強さがある」(高木監督)点を踏まえ、最終ラインでは「うまく助け合いながら」(廣井友信)対応することが求められる。

中央のエリアでの守備に加え、ゲームの行方を左右するのがサイドでの攻防。自らゴール前に入って得点を決める力を持つ右の城後、うまくボールを引き出してFWに決定的なパスを出せる成岡と、福岡の両翼はそれぞれが違ったキャラクターで攻撃にアクセントを生み出しているが、それらのストロングポイントを抑えきれるかどうかが、熊本が試合の流れを掴めるかにかかってくる。サイドバックとワイドMF、さらにFWのプレスバックとボランチのスライドでしっかりとフタをして、ゲーム自体の主導権を握りたい。

残り8試合となり、ともに昇格という大目標へ到達するには厳しい状況と言わざるを得ないが、可能性が僅かでも残されている限りは何としても勝たなくてはならない一戦であり、それ以上に同じ九州のチームとして負けられない今節。90分を戦った末にもたらされる歓喜を求め、ピッチでもスタンドでも、それぞれの思いがぶつかる。

以上

2012.09.22 Reported by 井芹貴志
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