今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第35節 愛媛 vs 岡山】レポート:なりふり構わず勝利だけを目指した愛媛。岡山の攻撃を耐え抜き、14試合ぶりの勝利をつかむ。(12.09.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
愛媛は6月24日の東京V戦以来、およそ3ヶ月ぶりの勝利。ゴールを奪ったのも、8月19日の山形戦以来、約1ヶ月ぶりのこと。この結果をつかむために、岡山戦の愛媛はなりふり構わず結果を求めた。まず、布陣は岡山と同じ3−4−3でスタート。バルバリッチ監督は「守備のときは5−4−1で奪ってからショートカウンターやカウンター、サイドからの攻撃をするというプランだった」と試合後に明かしたが、岡山のカウンターやサイドからの攻撃を受けて失点するリスクを減らすことを最優先に考えた。

岡山を意識した布陣と戦術を選択した愛媛。さらに前野貴徳は「相手と合致するフォーメーションで、マンツーマンじゃないけど守備で1人が1人を見る状態になった」と振り返ったが、岡山と同じ布陣で戦ったことで局面での1対1が試合の流れを左右した。特に、前野と石井謙伍が務めた中盤のアウトサイドの攻防は攻守において鍵となった。「スカウティングで田所諒選手との走り合いになると思ったので、その1対1で負けないこと、球際で負けないことにこだわった」と石井謙伍は振り返ったが、慣れないポジションということもあって序盤は逆に崩されかける場面もあった。それでも、時間の経過とともに落ち着きを取り戻し、攻撃に転じた。

すると前半30分が過ぎたあたりから、愛媛は左サイドでつなぎながら、逆サイドの石井が高い位置を取り、さらに3バックの一角のアライールがその石井をサポートをする形で攻撃の厚みを増していった。そしてその攻撃が実ったのは前半40分。左サイドから浦田延尚がボールを運び、同サイドの前野にパス。そこから中央の伊東俊に渡ると、伊東はすかさず縦に走りこむ石井にスルーパスを送った。そこに飛び込んだ石井は田所に競り勝ち、愛媛にとっては6試合ぶりとなるゴールを決めてリードを奪った。

さらに後半の開始直後にも、愛媛は伊東が左サイドを崩して石井に合わせる決定機を作ったが、これを岡山に阻まれると次第に防戦に回った。ワントップの有田光希までが自陣でボールを追いかける展開に追い込まれていった。ただ、完全に守りに回った愛媛に対して岡山は崩しきれない。唯一、決定機を作ったのが後半26分。右サイドをワンツーで抜け出すと、フィニッシュは関戸健二。しかし、これは愛媛のGK秋元陽太を中心に、愛媛の選手たちが体を張って守り抜いた。その後は選手を入れ替えながら打開を図った岡山だったが、愛媛にスペースを消されて攻撃のスピードを上げることができず、さらに要所要所でイージーなミスも目立った。

「苦境を脱しようとする愛媛のパワーに屈した」と影山雅永監督は振り返ったが、湘南戦のような躍動感がなかったことは残念だ。それでも、まだまだ混戦が続くプレーオフ争い。1試合も無駄にできないし、この敗戦も糧にしてアウェイ連戦となる次の富山戦(9/30@富山)で踏みとどまれるか。愛媛と同じように、苦境を脱しようとする相手に打ち勝つ気持ちの強さが求められる。

一方の愛媛も、まだシーズン後半戦で1勝を挙げただけ。立ち直るひとつのきっかけを得たに過ぎない。これまでのポゼッションをするサッカーを捨ててでも、取りにいった勝点3。試合後、ヒーローインタビューを受けた石井や前野の目からは涙があふれたが、愛媛の選手たちはこの気持ちを次の上位陣との連戦にもぶつけられるか。千葉、湘南と昇格を争う相手との戦いが続くが、まずは次節のホーム千葉戦(9/30@ニンスタ)。J加盟後、5戦全敗の相手から初勝利を奪い、残された7試合で意地を見せ続けていきたい。

以上

2012.09.24 Reported by 近藤義博
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着