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【J2:第35節 松本 vs 鳥取】レポート:全く予想が出来なかったスコアで決した一戦。ゴール前での勝負強さを見せた松本に対し、大敗の鳥取は“10番”が最後に意地を見せた(12.09.24)

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7-1という戦前には全く予想が出来なかったスコアでの快勝。これで12勝11敗12引き分けとなり勝ち星も先行。得失点差も+3で一気に借金を返すことに成功した。結果だけ見れば良い事ずくめに思える一戦となったが、反町康治監督が「少し攻守に渡ってルーズな部分があった。大手を振って喜べる内容ではない」と語るなど、スタッツを見てもシュート数はほぼ変わらない(松本=19本、鳥取=16本)点から考えても、内容はスコアほどの実力差は開いていなかったように映る。

雨が降り、肌寒い一日。さすがに動員の面では厳しい環境ではあったが、キックオフ前の吉澤英生監督の紹介時には場内から拍手と歓声が送られるなど、その人気は健在だった。残り8試合、目下残留争い中の鳥取を率いる吉澤監督にとって古巣相手うんぬんは関係なく負けられない。前節のメンバーから若干の変更があり、前線に住田貴彦と奥山泰裕、中盤に吉野智行を起用して勝負を賭ける。上位チーム相手に勝点を奪った4-3-3のフォーメーションに変更はない。対するホーム・松本は予想通りメンバーの入れ替えはなく、ここまでの積み重ねが問われる一戦となった。

試合序盤にペースを掴んだのは松本。開始早々に先制点が生まれる。喜山康平からのパスを受けた鐡戸裕史がそのまま左サイドを駆け上がりファーサイドへクロスを送ると、そこに詰めていたのは右ワイドで出場機会を得ている、大分から期限付き移籍中の藤川祐司だった。早く結果を出したいという焦りもあったと言うが、ゴール前では冷静だった。「セオリーどおり真正面に当てて、相手のファーに。枠に飛んで良かった」というヘディングシュートがネットに突き刺さる。前半9分、藤川のJリーグ初ゴールで欲しかった先制点をあげると、その後は前がかりになった松本が鳥取ゴールを襲い続ける。22分に船山貴之の裏に抜けるパスに反応した塩沢勝吾が前半途中で交代という前節の悔しさを晴らすゴールで追加点を奪うと、その7分後にはセットプレーから相手ディフェンダーのクリアボールを拾った船山のシュートがポストに当たりながらもゴールに吸い込まれ、39分には右コーナーキックのチャンスから生まれたゴール前での混戦で、一度はヘッドを小針清允に跳ね返された多々良がそのこぼれ球を逃すことなく右足で決めた。30分の間に4-0となり、これで勝負は決してしまった。

ただ鳥取も、松本まで駆けつけたサポーターのためにもこのままでは終われない。吉澤監督は後半頭から実信憲明と小井手翔太を2枚同時投入し、状況の打開を試みる。この采配は的中し、実信が入ったことで「ボールも回るようになってラインも下がった」(飯田真輝)。しかし、鳥取攻撃陣もフィニッシュの精度に欠け、身体でシュートを阻止する泥臭さを見せる松本の最終ラインをこじ開けられない。するとこの日大活躍を見せた船山が57分、次いで69分には「プロ初」となるハットトリック劇で6-0。大橋正博、木島徹也と更に攻撃的選手を投入し、前へ前へと比重をかける松本の前に鳥取の足は遂に止まってしまった。試合終了直前に両チームが1点ずつ加点し、7-1という最終スコアで試合は終了した。

試合前に指揮官が「一つ崩れると大量失点という傾向」と指摘した通り、鳥取の守備は早々の先制点でそのまま破綻してしまった。ただ、松本が普段以上にフィニッシュの精度が良かったという側面があり、額面通りに受け取れない内容でもあった。鳥取の寄せが甘かったのは事実で、もっと激しいプレッシャーのなかでもこれだけの勝負強さを見せる事が出来るか。大勝の次の試合は難しくなると言われるだけに、次節のホーム岐阜戦は試金石となりそうだ。一方の鳥取は厳しい結果となったが、実信は“10番”の名に恥じない仕事をこなし、後半アディショナルタイムに一矢を報いるなど意地を見せた。残り7試合、残留争いという綱渡りは続くが、遠く松本まで訪れたサポーターのために最後までゴールを狙ったこの意地が、最後にものを言うかも知れない。

以上

2012.09.24 Reported by 多岐太宿
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