J1リーグ10位のF東京が、同4位の磐田をホーム味スタに迎える。このカードの前回対戦は、互いに負傷者が続出した中で行われた。磐田がブロックを組んで守り、前田遼一を起点にカウンターを仕掛ける策がはまった。F東京はミスが重なって失点し、そのまま磐田の勢いに押し切られてしまった。磐田は主力不在の中、より現実的な戦いで勝利を収めた。
ただし、今回は互いにけが人も戻り、自分たちのサッカーが表現できる陣容が揃っている。さらに、磐田はチョ ビョングク、ロドリゴ ソウトが復帰し、F東京はチャン ヒョンスがメンバー入りを果たした。ポポヴィッチ監督が「シーズンを通していいサッカーを表現している」と言う磐田との真っ向勝負になりそうだ。
まずは、主導権争いに目を向けると、F東京は前節川崎F戦で前線からはめる守備が機能してゴールからより近い位置で奪ってボールを支配することに成功している。だが、磐田も前線からの守備をチームの生命線にしている。MF高橋秀人は、磐田を「どこよりも練習しているという自負を持っていて90分間走りきれるチーム」だと話す。前線からのプレスを機能させ、相手の時間を奪ったチームが先に主導権を握ることになるだろう。さらに、絶え間なく動き続ける相手に対し、ミスを減らして確実にボールを保持できるかが支配率のパーセンテージにも響くはずだ。
ただ、ボールを保持したとしても試合には勝てない。ゴールを奪わなければ、勝点3は生まれない。その具体的なゴールの形だが、そこはリーグ2位の51得点を挙げている磐田にやはり分がある。GK権田修一は「今の磐田は、遼一君に頼っているだけのチームではない。どこからでも点が取れる強みがある。ただし、決まった形を抑えることでその得点力を半減させることもできるかもしれない」と言う。磐田の攻撃の生命線といえば、攻撃の起点となってゴール前にも飛び込んでいける前田と、多くの決定機を演出する右SB駒野友一のホットラインだろう。このラインを断ち切らなければ、主導権を握ったとしても敗戦の可能性を排除することはできない。
F東京も今節に向けてシュートの意識を植え付けてきた。パーツ毎に分けて連係の確認も行っている。しかし、それはシーズンを通して取り組んできたことでもある。「シュートを打つことも大切。打たなければ、ゴールは生まれない。色んな選択肢を持っているからこそ、相手は掴みきれなくもなる」とポポヴィッチ監督。今までの取り組みが芽吹き花開くタイミングは分からないが、そろそろそうなってもおかしくはない。そうすれば、この試合でリーグ2位の得点力を誇る磐田を上回るゴール数を挙げることも不可能ではない。
残り8試合を切った両クラブは、それぞれの目標を叶えるために、シーズンを通して取り組んできたサッカーをこの一戦でも披露してくれるはずだ。
以上
2012.09.28 Reported by 馬場康平
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