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【J2:第36節 富山 vs 岡山】レポート:悪天候をものともせず白熱したゲームを展開。富山は気迫の同点弾で貴重な勝点を加算した(12.10.01)

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台風17号が接近し、終始強い雨と風の中でのゲームだった。しかし、富山、岡山の選手たちは集中力を切らさず、辛抱強く戦った。最善を尽くして勝利を目指した姿は来場者2,619人の熱い気持ちに応えるものだった。

前半は富山、後半は岡山が風上になったが、プレーをみた限り風上側が有利だったとは言い切れない。「風が舞っている感じで、風向きが変わる時があった」と富山のGK守田達弥。プレーの予測が難しい状況だったが、両チームともに失点につながるイージーミスがなく、悪条件下でのゲームは白熱したものになった。

立ち上がりは岡山が攻め込み、3分にはCKから相手ゴールを脅かす。そこを乗り切った風上の富山は後ろで丁寧にパスをつなぎながら押し返しにかかった。岡山が自陣で守備ブロックを敷いたこともあり、富山がボールを保持する時間が長くなる。2列目と両サイドの動き出しに合わせてMF森泰次郎がタイミングよく配球し、3人目が裏を狙うなど複数人が関与する攻撃でチャンスをつくった。前半14分、DF足助翔からの縦パスをMF木村勝太がワンタッチで裏に流してFW苔口卓也がシュートを放つがゴール右にわずかに外れる。同43分には森が右サイドで相手を1人交わしてスルーパスを通し、苔口がGKと1対1になりかける好機を演出した。
「(森)泰次郎はチームの中心になれる選手。みんなが信頼してボールを預けている。今回はまわりの選手もよいタイミングで彼に預けることができていて、チーム全体としてパス回しが良かった」と足助は話した。

岡山は前半終了間際にFW川又堅碁のスルーパスでFW上條宏晃が抜けたがGKに間合いを詰められた。ハーフタイムをはさみ風上に立つと攻勢を強め、後半6分にはFW金民均の浮かせパスから上條が狙うがGKの好セーブにあう。同9分にはカウンターから川又が好機を迎えたがDFのブロックに阻まれた。均衡を破ったのは途中出場したばかりだったMF石原崇兆。同16分、ゴール前でこぼれ球を拾うと迷いなく仕掛けて右足を一閃、スリッピーなピッチ状態も考慮した低い弾道のシュートでゴールネットを揺らした。

しかし富山も間をあけずに追い付く。同20分の左CK、相手ゾーンディフェンスの外から勢いをつけて飛び込んだ足助がヘディングで叩き込んだ。キャプテン足助のゴールは昨年5月以来。
「(得点直後も)もう1点なんとか取らなければと思い、次のプレーのことを考えていた」と言う。すぐさまボールを拾って自陣へと駆け出した。岡山の影山雅永監督は「最後まであきらめない富山に対しては1点では足りなかった。CKはケアしていたが、それをも上回るボールと飛び込みだった。失点は残念だが富山の気迫が素晴らしかった」と語った。

その後は攻め合う展開。岡山は同39分にMF田所諒のシュート性のクロスがゴールを横切るが詰めることができない。富山は44分、FW平野甲斐の突破からFW黒部光昭がゴールネットを揺らしたがオフサイドだった。

勝点1を分け合う結果となったが、収穫の多かったのは富山のほう。前節・町田戦の負けを引きずることなく、心技に充実ぶりが感じられるプレーをみせた。順位こそ21位に下げたが、町田との勝点差は2に広げた。町田には得失点差で優位に立っており、これによって相手が勝っても引き分けで上位をキープできる勝点を加算できたことは大きい。
岡山は11位で、目標とするプレーオフ圏内の6位との差も7で変わらなかった。残り試合が6に減ったぶんだけ一歩後退といえる。13勝13分10敗で引き分け数が勝数に並び、今後は勝ち切るだけのパワーをみせられるかどうかが焦点となる。10月10日にはJ1名古屋との天皇杯3回戦が富山で行われる。富山サポーターの多くも、今度は岡山の勝利を期待して来場するはずだ。

以上

2012.10.01 Reported by 赤壁逸朗
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