「リーグ戦は混戦状態。勝ち切ることで次につながる」(横浜FM齋藤学)
9位・横浜F・マリノスと対戦相手5位・ジュビロ磐田との勝点差はわずか「2」。齋藤が言うように今節勝つことで、現在、3位・浦和レッズが座るACL出場圏のイスを狙う位置に、何とか踏み止まれる。直近2試合ともにスコアレスドローの横浜FMにとって、「勝ち切る」ことが最低限の命題だ。
磐田は、リーグ戦2連敗中。しかも前節は、清水エスパルスに0−1で惜敗し、今季の静岡ダービーで2連敗を喫する苦い屈辱を味わった。さらに大エース前田遼一が日本代表の欧州遠征中に左モモ裏を痛め、無念の途中離脱。現在リハビリ段階にあり、復帰の目途は見えていない。厳しい現実に直面した上で迎える、試練を乗り越えるための一戦と言えるだろう。
ただし、清水戦後に森下仁志監督が発した会見コメントは、非常にポジティブ。
「勝点を取ることはできませんでしたが、僕自身、今、選手たちに“未来”を感じていますし、これを信じてやり続けてもらいたいと思います」
一点の曇りもない。それを受け、選手たちも迷いなく、これまで標榜し続けた、前線からのプレスやパスワークを武器に、横浜FMへ襲いかかるに違いない。
迎え撃つ横浜FMは、右サイドバック小林祐三を出場停止で欠くものの、2試合出場停止だったマルキーニョスが復帰できることが大きい。それは彼がチーム得点王(8点)であり、フィニッシュの仕事を期待できるという意味を当然含む。それだけではない。攻撃面での相乗効果を促す意味まで含んでいる。
彼の不在時は小野裕二が1トップを担ったが、前線に張るタイプではなく、運動量が特徴であるため、どうしてもサイドに流れたり、引いてボールを受ける傾向が強い。よって、横浜FMは見方によっては“ゼロトップ”になりがちだった。それがマルキーニョスという頑強な柱が前に一本立つことで、そこにボールを当てる機会が増えるはず。すると、彼のキープ力で時間を稼げるので、攻撃全体の厚みが増す。また、彼からのリターンパスを受けた齋藤、小野、中村俊輔が前を向いてゴールを強襲する機会も増えるのではないか。
逆に磐田は、センターバックの藤田義明らが“マルキ潰し”を徹底して遂行できるかが勝点3への重要なファクターだ。一方、前田不在が濃厚な攻撃陣では、山田大記をクローズアップしたい。前回の対戦時(1−0)には複数人のDFをキレのあるドリブルでかわし、即シュート。高速レーザーミドルを突き刺し、度肝を抜いた。今回その再現が期待される。
横浜FM・兵藤慎剛はそのシーンを回想し、「あの時、ディフェンスの枚数は揃っていたし、止めなければいけなかった。今回そこはやらせない」と、口元を引き締めた。リーグ戦最終章前の熱いリベンジマッチが開戦する。
以上
2012.10.19 Reported by 小林智明(インサイド)
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