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【J1:第29節 清水 vs 神戸】プレビュー:お互いにそれぞれの難しさや事情がある中での重要な一戦。火の出るような球際のぶつかり合いから、どちらが勝機をつかむのか(12.10.19)

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公式戦4連勝(リーグ戦では2連勝)で終盤戦の勢いをつかんできた清水と、リーグ戦で6試合勝利がなく徐々に尻に火がついてきた神戸。対照的な状況にある両チームだからこそ、この時期独特の難しさと醍醐味がたっぷりと詰まった一戦が堪能できるはずだ。

現時点での清水の状況は、ヤマザキナビスコカップで4年ぶりに決勝に進み、リーグ戦でも4位に浮上。3位の浦和と勝点4差なので、ACL出場圏は十分に射程圏内にあり、首位・広島とは勝点10差で、奇跡の逆転優勝の可能も残している。したがって監督も選手たちも、リーグ戦残り6試合を全勝で締めくくることしか考えていない。
そんな中で迎える今節の神戸戦は、まず自分たちのサッカーがどれだけ高いレベルでやれるかというのが大きなポイントであり、難しさでもある。最近の4連勝を見ても、結果は出ているが、試合内容が特別良いわけではない。とくにパスを回してゲームを支配するという部分は、仙台戦で相手が10人になったとき以外はあまり思うようにできていなかった。すべてのタイトル獲得を目指して勝ち続けるには、やはり内容も伴わなければ難しいと考えると、この試合ではサッカーの質も追求していきたいところだ。
もちろんそれは、最近の試合で見られる良い部分、つまり守備面でのハードワークや高い集中力を維持したうえでの話。だが、それを維持するのも簡単ではない。静岡ダービーやヤマザキナビスコカップ準決勝という大きな試合に勝ち、2日間のオフで一息ついた後に迎える下位チームとの対戦。緊張感や集中力が緩みやすい条件は揃っている。
その点に関しては、「良い試合をやった後は、良くない試合になりやすいし、自分自身もそういう面があるので、チームとして調子に乗らずに、謙虚にしっかりと戦っていくことが大事」(大前元紀)と選手たちも十分に自覚している。それが実際のプレーにも表われるかどうかが、清水サポーターにとっては大きな注目点となるだろう。

対する神戸は、前述の通り6試合勝利がなく(2分4敗)、降格圏の16位・新潟とは勝点4差の14位。さらにセンターバックの北本久仁衛が出場停止で、日本代表の伊野波雅彦や攻撃の柱・大久保嘉人がケガにより欠場濃厚。その他にも負傷を抱えて出場微妙な主力選手が多く、台所事情もかなり苦しくなっている。
だが、だからこそ清水にとっては「神戸はケガをした猛獣のように危険な相手。人生を賭けて戦ってくる」(ゴトビ監督)という難しさがある。また戦術面でも、ゲームを作れる選手が少なくなった神戸が、アウェイでシンプルな戦い方に徹する可能性もあり、それは清水にとって逆にイヤな要素になる。神戸が、ボールを奪ったらとにかくカウンターやロングボールで一気に縦に攻めてくるという形を徹底してきた場合、清水がいくら組織を整えていたとしても、局面局面での個人の勝負で負けていたら組織も崩されてしまう。
神戸は、前線にロングボールを入れ、そのセカンドボールに一気に詰めて攻撃の糸口を作るという形も得意としているため、「セカンドボールを拾われて2次攻撃されないようにすることが大事。そこはボランチの僕や(杉山)浩太くんの仕事だと思うので、集中してしっかりと対応していきたい」(村松大輔)という部分も重要になる。

とにかく神戸も本当に必死なので、どんな試合展開になったとしても、球際のぶつかり合いは非常に激しくなることは間違いない。そこでどちらが優位に立てるかという部分も、勝敗を大きく左右することになるだろう。
ただ清水としては、苦しい戦いになったとしても、最近の試合と同様に全員で粘り強く守って失点0に抑え、限られたチャンスを生かすという戦い方ができれば、自ずと勝利は近づいてくる。「われわれは毎日ゴール前で効果的なプレーをするための練習を繰り返し、ここまで1年間ハードワークしてきた結果が、最近の試合に表われています」(ゴトビ監督)という部分を、清水の選手たちはこの試合でも見せられるのか。もちろんそれ以外の面でも、難しい試合で本来の力をしっかりと発揮できるかという部分が、今後の清水を占ううえでも最大の注目点となる。

以上

2012.10.19 Reported by 前島芳雄
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