●ベルデニック監督（大宮）：
「このようなゲームの結果の後に、満足でないという監督はいないと思います。その内容、結果ともに、私としては満足しています。何よりもこのゲームに対して、準備してきたこと、相手は狭いスペースでプレーせざるを得ない状況になったところでボールを失う可能性があるということ。そしてそこからの速いカウンターで守備の問題点があるという分析のもとに、我々は相手を狭いスペースに追い込んで、そこからのカウンターを仕掛けました。そのカウンターが非常に速く、得点に結び付けられるものになりました。今日の試合を見て、我々の選手は徐々に成熟しつつあるというふうに見ています。いかに組織だった守備が重要であるのか。そこから速い攻撃、速いパス回しで得点に結び付けると理解し、実践するようになっています。もちろん幸運も味方に付けて、我々は勝利を収めたわけですけど、我々がプランした通りの結果になったと思います。選手たちには試合前に戦うことはもちろんのこと、しっかりプレーすることを求めました。しっかりとボールをポゼッションし、そこからカウンターを仕掛ける。徐々に狙い通り良くなってきたと思います。今日の勝利で我々がＪ１に残留する上で非常に重要なゲームになったと思っています」

Ｑ：ズラタン選手の今日のプレーについて。
「彼は良い選手だということは分かっていたことです。スロベニアの代表選手でもありますし、彼自身ベルギーでここ数年プレーしていました。そして何より彼の長所を生かすことを今日のゲーム内容的にマッチしていたと思います。彼の持っているスピード、ボールを持った時の強さ、またはシュート力が今日の試合にはマッチしていたと思います。もちろんゲーム内容、求めることが違えば彼の長所、特にスピードというところをうまく生かせないという試合も起きうるでしょうが、今日のゲームに関しては彼の長所が最大限生かされたと思っていますし、彼のプレーにはもちろん満足しています」

Ｑ：東選手から長谷川選手に交代した理由は。
「東は足に違和感を持ったので代えました。長谷川はこのポジションでもプレーをした経験がありますし、しっかりと走力もあるので、守備においても役割を担えますし、セットプレーでも強さを発揮できるという意味で（清水）慎太郎よりも長谷川という選択になりました。相手もネット バイアーノを入れて高さを使ったロングボール、セットプレーという攻撃を仕掛けてきたので、その対策でも入れました。彼のプレーに対しても満足しています」

Ｑ：チームが成熟しているとおっしゃいましたが、その要因としてダブルボランチと両センターバックの安定感が挙げられると思うのですが、その点はいかがですか。
「その４人とも良いプレーをしていると思っています。ただ、その４人がスペシャルな個を持っているか、例えばメッシのようなスペシャルな個を持っているかと言えば、そうではありません。彼ら４人だけではなく、チーム全体で何をやるべきなのか、我々は何をやりたいのか。組織的に攻守に渡ってやろうとしているのか、十分に理解してプレーしていることが成熟につながっていると思います。この２人のボランチに関しては非常にディシプリンを持ってプレーすることができます。前に出ていくことも、後ろに下がってプレーすることも含めて、彼らは運動量も多く、その中で役割を忠実にこなしてくれています。それはセンターバックの２人も一緒で、マークのところも忠実にこなしてくれていますけど、彼らだけが良くなっているということではなく、チーム全体がきっちり理解し、実践できるようになってきたのだと思います。彼ら２人のボランチがよりクリエイティブなプレーができ、また、技術的に高くなれば我々の可能性はより増えてくると思います。これは我々が将来的に考えるポイントだと思います」

以上