3月4日に開幕したJ2リーグは残り2試合。今節、ホーム最終戦となる大分は山形を迎える。J40クラブで最も早い始動となる1月11日に始動した大分は、今季J1昇格とJへの借入金3億円の返済という高い2つのハードルを設けた。借入金の3億円返済は、大分の県民、行政、経済界の温かい支援のおかげでクリアすることができた。残すミッションは、自動昇格の2位となるか、プレーオフに進出して3つ目の昇格のイスを奪い取るかのどちらかだ。
現在、勝点67で4位の大分は、2位京都との勝点差は3。プレーオフ進出圏の6位千葉との勝点差は1と肉薄であるは、今節の山形に勝てばプレーオフ進出は決定し、2連勝すればライバルたちの結果次第では自動昇格の可能性はなくはない。「相手がどうとかではなく、自分たちのサッカーをすること。応援してくれている方々に感謝と恩返して、勝つことに集中したい」とキャプテンの宮沢正史の言葉のように、まずは目の前の敵に勝利することが昇格への道となる。
今週の練習はじめに、「前回の福岡との試合(○1−0)は良かった。ただ、夏過ぎから京都に勝った後の熊本、町田に勝った後の横浜FC、そして千葉に勝った後の鳥取と、内容と結果が伴った試合の後は良くない。負けた要因を探ると練習の雰囲気が良くなかった。だから今週はトレーニングのときから意識していこう」と田坂和昭監督は選手に呼びかけ、いつものように前節に出た課題を修正し、次の対戦相手の対策を落とし込んだトレーニングを課した。
田坂監督が指摘した過去の3試合後の雰囲気とは違って、ピリッとした程よい緊張感のなかで練習が行われ、「いいトレーニングができたので、いい結果が出る」(森島康仁)と選手は手応えを感じている。そして、山形戦に向けて「相手は昨季までJ1にいた格上のチーム。チャレンジャーとして胸を借りる」(村井慎二)と慢心はない。
木島悠、チェ ジョンハンのアタッカー陣は好調で、彼らが抑えこまれても、複数の選手がフォーローし、組織で崩す形も構築している。「受けて立つ気は全くない」と指揮官は攻撃の姿勢を露にし、前節の福岡戦のようにアクションサッカーで愚直なまでに自らのサッカーを遂行する。
前節の千葉戦で、昇格の権利を懸けた直接対決で敗れた山形は、自力でのプレーオフに進出は遠のいた。ただ、残り2試合で連勝し、上位陣が勝点を取りこぼせばプレーオフ進出の可能性はある。千葉戦後に奥野僚右監督は「次の試合へ向かうしかない。自分たちはプロフェッショナルである以上、残り2節を自分たちが納得いく形で、そして素晴らしいプレーを見せられるように取り組んでいきたい」と語った。意気消沈するチームを大分戦まで、どれほどのモチベーションで臨ませることができるかがポイントとなりそうだ。
前回の対戦では、前線の山崎雅人、中島裕希、萬代宏樹の3トップが流動的に動き3得点した。あれから7カ月余り経ち、期限付き移籍の林陵平やブランキーニョらが加わり、システムも変った。ただ、大分対策として3バックの横のスペースを狙うのは変らない。速さと高さのある山崎、林の2トップの裏への抜け出しは秀逸で、そこにSHにポジションを移した中島、ブランキーニョが絡む攻撃は、前回の対戦の頃よりスケールアップした。さらにパスの供給源である左サイドの石川竜也は、田坂監督が最も警戒すべき選手として名指しするほどの要注意プレーヤーだ。
「ウチがサイドを攻略すれば主導権を握れるし、逆になれば劣勢になる」(田坂監督)。サイドの攻防が勝負の行方に直結しそうだ。
以上
2012.11.03 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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