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【J2:第41節 千葉 vs 松本】レポート:選手が適切な距離感で連動性の高い攻守を見せた千葉が、勝利でプレーオフ出場決定。松本は精度不足による攻守のミスが響いての敗戦。(12.11.05)

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J2リーグでの過去2シーズン、千葉はホーム最終戦(過去2シーズンはJ2リーグ最終戦でもあった)をJ1昇格の可能性を残したまま迎えることができなかった。だが、今季はJ1昇格の可能性を残していた。そして、今節の勝利で千葉は3位になる可能性を残してリーグ最終節へ向かう。昨季までとは違って3位ではJ1に自動昇格はできないし、J2優勝を目指していただけに現況は非常に残念だ。しかし、リーグ後半戦にチームとして伸び悩んで失速を続けた過去2シーズンと違い、前節の山形戦に続いて今節もチームとしてしっかり戦って勝ちきった千葉は、立ち直る強さを持った新しい姿を見せたといえる。

この試合では、前からプレスをかけてボールを奪いカウンター攻撃を狙う松本に対して、千葉は慌ててボールを失うことが少なかった。選手が適切な距離感でポジションをとり、サポートし合ってパスをつなぐ。試合後のMF米倉恒貴の話では「ここ数試合、ミーティングではみんなで1試合を通して見て話し合った」とのことだが、問題点を確認して修正を図った成果がプレスをかわすパスワークとなったようだ。選手が異口同音に語ったように「攻め急がない」攻撃でイージーなボールロストを減らし、ボールを保持して主導権を握ることで自分たちの時間帯を長くする。千葉のその攻撃は、松本には「プレスをかけてもボールが取れなかった。的を絞るという意味ではやりづらかった」(MF鐡戸裕史)ものになった。

落ち着いたパス回しの中でも、千葉の持ち味のサイド攻撃は機能。先制点のシーンも右の米倉のクロスが中央で弾かれたのを左のMF谷澤達也が拾い、谷澤のクロスをゴール前中央でFW藤田祥史がヘディングで押し込んだものだった。一方、松本は球際での激しいプレーもあって千葉のファウルで得たFKのチャンスや、ディフェンスラインの背後のスペースを狙った攻撃でゴールを狙うが、精度を欠いてしまう。41分には千葉のCK後のこぼれ球からのカウンター攻撃で、FW塩沢勝吾がフリーで抜け出して千葉のGK岡本昌弘と1対1になるが、シュートを岡本がファインセーブ。試合の流れ、そして勝敗の行方を左右しそうな決定機だっただけに、モノにできなかったのが悔やまれる場面だった。

松本の反町康治監督は後半からシステム変更や選手交代で打開を図ったが、千葉は相手の変化に対応して修正できない試合運びのまずさという悪癖は出なかった。守備の意識が強くなりすぎて自陣に引くことなく、追加点を狙いながら攻守の切り替えの速さや適切な距離感でのサポートを維持し、松本のカウンター攻撃の芽を摘んだ。そんな中でも松本が千葉ゴールに迫る場面はあったが、ミスや千葉の粘り強い守備でなかなかフィニッシュまで至らない。83分には塩沢のポストプレーからMF大橋正博が決定的なループ気味のシュートを打ったが、GK岡本がセーブ。松本には最後まで『1点』が遠い試合だった。

後半には谷澤のCKからDF山口智がヘディングシュートで追加点を奪い、前節に続いて理想的な試合運びを見せた千葉。だが、前節よりも主導権を握れていただけに、相手に止めを刺すような『3点目』を奪えなかったという課題は残った。今節終了時にプレーオフ出場が決定したが、今節のような連動性の高い攻守で戦えれば勝ち抜く可能性は高まる。

粘り強い守備に定評がある松本は、「守備の人数は足りていた」(GK野澤洋輔)のに千葉の選手をマークしきれなかった2失点がもったいなかった。だが、松本が失点しても得点チャンスになるところでミスが出ても、最後まで応援がトーンダウンしなかった松本サポーターの後押しがあれば、「本当によくファイトする。とにかく走る」(千葉の木山隆之監督)松本はもっと強くなるだろう。フクアリは今季最多の14,487人の観客で素晴らしい雰囲気だったが、千葉サポーターはもちろん松本サポーターの貢献度も高かったと思う。

以上

2012.11.05 Reported by 赤沼圭子
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