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【J1:第31節 仙台 vs C大阪】プレビュー:名勝負の予感再び。終盤戦に訪れた、J2時代からのライバル対決(12.11.06)

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ユアテックスタジアム仙台に、あの男が再びやってくる。
仙台の選手の話をしているのではない。あの男とは、仙台の今節の対戦相手・C大阪を率いるレヴィー・クルピ監督のことである。昨シーズンをもってチームを離れたはずが、低迷するC大阪の危機を救うため8月に3度目の監督就任を果たした。再び指揮を執りはじめた第24節からチームを立て直し、以降4勝2分1敗と上位チームなみの勝率を誇っている。7試合で11得点9失点と、打ち合いに強いチームとなっている。
何故第三次レヴィー・クルピ政権以降のデータをここで強調するのかというと、この監督に率いられたC大阪というのは、ユアテックスタジアム仙台の主にとっては「J2時代からのライバル」(手倉森誠監督)だからである。

2008年に就任した手倉森監督にとっては、J2からJ1に戦いを移してきたこの5年間で毎年対戦している唯一のチームがC大阪だ。2008年にはJ1・J2入れ替え戦進出を最後まで争い、翌2009年にはそろってJ1昇格を達成しつつ、最終節のアディショナルタイムが尽きるまでJ2優勝を争った。J1になってからも引き分けや僅差の勝負が続き、仙台が昨シーズンの最後に公式戦(天皇杯4回戦)で戦った相手もレヴィー・クルピ監督率いるC大阪だった。
「監督の指導法との相性が良かったからこそ、C大阪はピッチを大きく使えるあのスタイルを作ることができたと思います」と、昨年までC大阪に所属していた現仙台の上本大海は振り返る。彼を筆頭とした仙台守備陣が立ち向かうC大阪の攻撃スタイルは、「流動性が増した」と手倉森監督が評するように、技術に優れた2列目の選手を中心に、流動的なポジショニングから攻撃を組み立てていくものである。

最前線で攻撃のポイントとなる杉本健勇の周辺で柿谷曜一朗が衛星的に動き、そこに枝村匠馬やヘベルチといった攻撃的MF、中盤の底から飛び出す山口螢とシンプリシオの両ボランチがからんでいく。最近は左サイドバックの丸橋祐介も好調で、クロスを攻撃のアクセントとして加えている。
「まずは、ボールのおさまりどころとなる杉本と柿谷の両選手をおさえること」と上本は気を引き締める。「いかにコレクティブに、コンパクトに戦えるかがカギ」という手倉森監督の言葉も合わせ、仙台は前後をコンパクトにした守備体系でボールをもった選手の行動範囲を狭め、奪ったボールを好調の赤嶺真吾・ウイルソンの2トップらによる速攻に持ちこみたいところだ。
そのためには角田誠を出場停止で欠くボランチとセンターバックの距離感は重要で、ここを間伸びさせないことが攻守両方で仙台のポイントとなる。流動的なC大阪攻撃陣とコンパクトな仙台守備陣の駆け引きに注目したい。

両チームは2009年の11月にも、J2優勝をかけた直接対決を同じユアテックスタジアム仙台で戦った。このときに試合終了寸前に苦手なヘディングで決勝点を挙げた朴柱成は、「あのときの『優勝決定戦』といえる雰囲気を思い出します。J1でも優勝を勝ち取るために、このカードでまた勝利に貢献したい」と意気込んでいる。「あまり(朴)柱成は意気込みすぎると足をつる時間が早く来てしまうかもしれない」と手倉森監督は冗談を交えたが、朴を代表にチーム全体がこの試合の重要性を認識していると指揮官は感じている。なにより監督同士がライバルとして火花を散らすこの試合には、またこれまでのように名勝負の予感が漂っている。

以上

2012.11.06 Reported by 板垣晴朗
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