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【J1:第31節 名古屋 vs F東京】プレビュー:名古屋の夜に展開されるのは打ち合いか、それとも。熾烈なACL出場権争いの最中にある両チームの対決は、熱くなること間違いなし。(12.11.06)

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今季、熾烈を極めているのは首位争いだけではない。来季のAFCチャンピオンズリーグの出場権が得られる3位以内の枠を争う戦いもまた、混迷の最中にある。現状、4位以下で可能性を残しているチームは数字上では13位の鹿島まで。現実的なラインとしては10位の磐田あたりまでが“ACL争い”をしているチームといえるだろう。現在、勝点46で5位の名古屋が同44で9位のF東京を迎える今節の瑞穂は、その意味で非常に白熱したものとなることは間違いない。

名古屋の台所事情もその予想を加速させる一因だ。MF田口泰士が前節で警告を受け、今節は出場停止。アンカーポジションを務めることができるダニルソンも負傷を抱えており、F東京戦の出場が危ぶまれている。もしこの2名が欠場となった時、名古屋の中盤の守備力は著しく低下してしまう。代役候補に挙げられる選手も今は手薄で、負傷欠場が長引いている中村直志はいまだ別メニュー調整、吉村圭司と磯村亮太も全体練習には戻ってきたが本調子には程遠いのが正直なところだ。そうなれば中盤センターでプレーできる主力選手は小川佳純と藤本淳吾の2名しかいなくなる。ボランチでもプレーできるダニエルと田中マルクス闘莉王はそれぞれDFとFWの位置から離れられず、攻撃的なポジションが本職の2人にディフェンシブな役割を担わせることは必至。1トップの闘莉王を筆頭に金崎夢生、永井謙佑、玉田圭司の2列目、そして小川と藤本の3列目という、攻撃は最大の防御を地で行くハイリスク&ハイリターンの布陣を強行する可能性が否定できなくなってきた。

そうなれば好都合なのはF東京である。前節は札幌を相手に5−0の大勝を収め、攻撃陣は勢いにも乗っている。ポジションチェンジの多い流動的な攻撃は、ルーカスと梶山陽平というキープ力のある基準点を中心に回転するかのごとくピッチを駆け巡る。札幌戦では縦パスも効果的に織り交ぜた攻撃を実現できており、そのイメージを持ったまま戦える今節は自信たっぷりに臨めんでくるはず。メンバーが揃っていても中盤守備は手薄になりがちな名古屋だけに、F東京が札幌戦同様にアグレッシブな攻めを展開する様は容易に想像がついてしまう。

しかし否が応でも打ち合いになるとすれば、名古屋は覚悟して挑むだけだ。守備のリスクはポゼッションで管理し、現状の武器を駆使して得点を狙う。武器とは闘莉王の高さとキープ力、そして両サイドのスピードである。闘莉王はもはやFWとして今季を終える勢いでトレーニングをこなしており、正確なポストプレーは本職顔負け。前節では日本代表時代の盟友・中澤佑二に為す術なく封じ込められたが、上背に勝るF東京のDF相手ではいつも通りの重量級FWぶりを見せてくれるに違いない。前線の起点が定まれば、サイドの突貫小僧2人の推進力が生きてくる。初の二桁得点まであと1と迫った永井もさることながら、馬力のあるドリブル突破が魅力の金崎もコンディションは上々。「とにかく前にいる味方にシンプルにつなぐこと。それが一番で、自分の得点はそれほど重要ではないです。自分も得点は目指しますけど、得点に絡むことと決めきること、そしてチームとして追加点を奪うことが大事です」と、充実の表情で意気込んでいた。

ここまではあくまでダニルソン不在としてのシミュレーションだが、それでも今のF東京の勢いある攻撃には名古屋も手を焼くはず。名古屋はあるいはカウンターに徹する策もあるだろうが、負けず嫌いのストイコビッチ監督が名をとるか、実を取るか。いずれにせよ言えることは、攻撃的なサッカーを標榜しながら今季は得点力不足に悩まされてきた両チームが、攻撃に力を注げる下地は整っているということだ。すっかり寒くなった名古屋の夜を、このマッチアップが熱くたぎらせることに、期待しておきたい。

以上

2012.11.06 Reported by 今井雄一朗
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