◆柏 vs G大阪
前半ペースを握ったのは柏U-18だった。柏のスタイルは【4-1-4-1】システムから、ピッチを広く使って全体でポゼッションをする。組織的なスライドと、ギャップに顔を出し、優位なポジションにいる味方を有効活用していくパスサッカーは、今年の夏に全国を制している。キーマンのGK中村航輔、MF中川寛斗を怪我で欠くが、アンカーの秋野央樹を軸に、決定力のある1トップの川島章示、左の技巧派FW木村裕など、豊富なタレントがやるべきサッカーをぶれさせなかった。
立ち上がりから高いボールポゼッションでリズムを掴むと、12分には波状攻撃を仕掛ける。そして31分、小林祐介からの浮き球の縦パスに、右サイドバックの堤勇人が抜け出すと、マイナスの折り返しを川島がダイレクトで蹴り込んで、柏が先制に成功する。
G大阪も42分にFW薮内健人がスルーパスに抜け出して、GKと1対1になるが、放ったシュートは2年生GK伊藤俊祐が左足一本でスーパーセーブ。G大阪は前半唯一の決定機を逸した。
後半に入ると今度はG大阪が、高い能力の個を連動させる攻撃サッカーという特徴を出し始める。柏・下平隆宏監督は55分に、MF小林祐介に代えて中川を投入し、追加点を奪いに来た。しかし、ここでG大阪も動く。梅津博徳監督はU-16日本代表FW中村文哉に代え、同じく1年生のFW山崎拓海を投入。攻撃のテコ入れをすると、薮内と山崎、左の徳永裕大と右の小川直毅の両サイドハーフも中に絞って、ポジションチェンジを繰り返した。これにより押されっぱなしだった両サイドバックも高い位置に張り出し、一気に攻撃が活性化。75分には、中央のMF東宏樹、薮内、右サイドのDF永保尭のセンタリングを、ニアで小川が押し込んで、同点に追い付いた。さらに勢いに乗ったG大阪が、攻勢に出るが、柏もこれ以上の失点を許さなかった。G大阪も柏のポゼッションに対し、リトリートしながら、要所でプレスを仕掛け、自由を許さなかった。ハイレベルな攻防は延長でも決着がつかず、PK戦へ。
PK戦では柏が一人失敗した以外は全員が成功し、G大阪が再び地元・万博で開催される準決勝にコマを進めた。
◆横浜FM vs 横浜FC
両チーム気合十分で挑んだ横浜ダービー。立ち上がりからお互いが個人技とパスワークを全面に出した白熱の試合となった。
横浜FMユースはボランチの喜田拓也のパスを中心に、左の汰木康也のドリブルと、田中智也と伊東海征のツートップの裏への飛び出しを生かして崩しに行く。対する横浜FCユースは前線のFW木下康介をターゲットに、右MF河野稜磨の変幻自在のドリブルと、左MF田中舟汰郎の縦への突破力を武器に攻め立てる。
先にビッグチャンスを迎えたのは横浜FM。14分に汰木のスルーパスに抜け出した田中智がGKと1対1になるが、これはGK高丘陽平のビッグセーブに阻まれた。前半のチャンスはこれ一本で、あとはどちらも主導権を握り切れない一進一退の攻防が続いた。
後半立ち上がりは横浜FCが主導権を握った。53分には田中舟の左からのクロスを、ニアでFW松田大斗が狙うがバーの上。57分に右FKからDF羽毛勇斗が合わせるが、これはDFのブロックに阻まれる。その2分後にもチャンスを作るが決めきれず。ここで決めきれなかったのが大きく響いた。
そして、勝敗は一瞬で決まった。74分、両スタンドから「横浜」のフレーズの入ったチャントが響く中、一進一退の攻防の結末は、ダービーらしい激しい攻防から生まれた。横浜FCは左サイドを切り崩しにかかる。田中舟がサイドをえぐるが、DFにブロックされると、ここから横浜FMの電光石火のカウンターが生まれる。FW深澤知也が中央の喜田へ繋ぐと、喜田はワンタッチで前を見て、すぐさま左のオープンスペースへボールを送り込む。ここに猛ダッシュで追いついたDF飯塚澄がトップスピードに乗ったまま中央へクロス。最後は中央でフリーのFW伊東海征がドンピシャヘッドを突き刺した。
試合を動かしたこの1点が、決勝点となった。中盤の激しい潰し合いで、両チームともこれ以上スコアを動かすことが出来なかった。
まさにダービー。これぞダービー。ここでどちらか一方が消えてしまうのがもったいないほど、白熱の好ゲームだった。やはり意地と意地がプライドとプライドがぶつかり合った決戦は、無条件で面白い。
以上
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【決勝トーナメント準決勝の試合予定】
■12月22日(土)
11:00 G大阪vs横浜FM @万博
14:00 広島vs札幌 @万博
※全試合入場無料
★試合日程・結果はこちら
★2012 Jユースカップ特集
★歴代決勝ダイジェスト動画
以上
2012.11.26 Reported by 安藤隆人
J’s GOALニュース
一覧へ【2012Jユースカップ準々決勝:柏vsG大阪、横浜FMvs横浜FC】レポート:万博冬の陣。ともに持ち味を出し切った第一試合。意地と意地がぶつかり合った第二試合。(12.11.26)
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