リーグ戦から2週間の間隔をおいて天皇杯4回戦が行われる。いま現在行われているクラブワールドカップにも続いていくアジアチャンピオンズリーグ(以下、ACL)への出場権はどのクラブにとっても手に入れたい重要なチケットだ。
「ACLに出るか出ないかの差はすごい」
興梠慎三はその大会へ思いを馳せる。08年から11年まで連続して出場してきただけに、今年1年出場しなかっただけでも、ずいぶんとACLから遠ざかってしまった印象だ。リーグ戦を11位で終わった以上、残された可能性は天皇杯を制するしかない。
そして、この大会をもってジョルジーニョ監督が退任することが、すでに発表されている。監督の任期を少しでも伸ばすためにも大会を勝ち進んでいくしかない。
それもあってか鹿島の選手たちの表情は引き締まる。先週末に行われた早稲田大学との練習試合は調整の意味合いも大きかったが、今週に入ってからは集中力の高さがうかがわれた。リーグ最終節を欠場した岩政大樹も復帰し、怪我人が一人もおらず全員が試合に出られる状態となった。試合に向けた準備は整っている。
しかし、それは対戦する磐田も同じだろう。
最終節は、残留がかかっていたG大阪と対戦。早々に先制点を奪ったところまでは良かったが、勝利へ執念を燃やす相手の猛攻を受け、後半、倉田秋にスーパーゴールを決められてしまう。しかし、終了間際、その倉田と同じような位置から小林裕紀がゴールを決め、粘る相手を退けた。
この激闘に森下仁志監督も「今シーズン最高のゲームだったと思います」と選手をねぎらっていた。
というのも磐田はリーグ戦終盤に急失速。第27節までは4位に付けていながら、8試合連続で勝利を逃し、最終的な順位は鹿島より下の12位となってしまった。
それだけに最終節、厳しい相手に本来の体をはったプレーが出来たことは、自分たちのサッカーを取り戻すきっかけとなった。
また、3月にアキレス腱を断裂していた川口能活の復帰も、チームに活力を与えているようだ。
今季の対戦は1勝1敗。5月のヤマハスタジアムでは、磐田の2列目に好きなようにやられてしまい0-3で完敗を喫した。しかし、8月のカシマスタジアムでの試合では、レナトのFKなどで2-1と勝利をおさめている。そして、鹿島は戦い方も[4-2-3-1]へと変更された。これまでの2戦とはまた違った試合展開となることが予想される。カップ戦ならではの緊張感に満ちた試合が期待できそうだ。
以上
2012.12.14 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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