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【J2:第2節 京都 vs 東京V】プレビュー:西京極開幕戦。京都が、自分たちのサッカーで、東京Vを迎え撃つ!(13.03.10)

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今節、いよいよ聖地・西京極の開幕戦だ。J2開幕となる前節はG大阪と激突した。京都は堂々たる戦いぶりで勝点を獲得。ゲーム内容を推し量るためにシュート数を比較してみると京都が13本に対しG大阪が7本だ。前後半を見ると、前半は京都とG大阪共に4本だったのが、後半、京都9本でG大阪3本(PKの2本含む)。後半はG大阪にリードされる展開がありながら、京都が主導権を握っていたと推察できるはずだ。

だが、大木武監督はこの意見にうなずかなかった。「数字だけを取り上げるのは危険じゃないでしょうか。あの試合、例えば、遠藤保仁はどうだったのか、あそこから何本パスが出たのか、左サイドの藤春廣輝は何本クロスを上げたのか、また、上げられなかったのかと見るのか。そういうところも見ないと、観えてこないものもあるでしょう」と口にした。
京都が自分たちのサッカーをしたのは間違いないだろう。だが、そこに満足はない。この理由は、三平和司の言葉が端的に表す。「優勝候補と言われるG大阪相手にあれだけできたから、次もやれるんじゃないかと思ったら駄目だと思います。次は東京VでG大阪とは違う相手。全試合チャレンジャーという気持ちで、油断しないでやっていきたいです」。
この「心構え」なのだろう。内容は納得できるものだったはずだ。だが、3失点して勝利は逃しているのだから、反省点はある。選手たちからも失点を失くすことの課題点が出ていた。収穫もあり課題もある。そのどちらかに偏ることなく、新たな気持ちで東京V戦に挑む。これが今節含め、後41回続く、という考え方だ。

対戦相手の東京V。昨年まで北九州を指導していた三浦泰年監督が今季から指揮を執る。しかし、キャンプ中の練習試合での審判への異議で2試合のベンチ入り禁止。(クラブの自主的処分)今節はその2試合目となる。大木監督は「全く影響ないでしょう。2カ月間指導できないというのなら別だが、たった一日のゲーム、影響はあっても0コンマいくつ」とした。
三浦監督は「ボールを大事にする」というコンセプトを持つだけに東京Vがどう変化しているのかも見もの。しかし、大木監督は「クラブのDNAというのは消えないというか、見え隠れする」と、個人で仕掛けてくる東京V伝統のチームスタイルを読み取る。「新しい選手が入ってアグレッシブで、前節、負けたけど優勢だったと思います」と分析した。
それぞれ能力の高い選手が揃う中でも、前節5本のシュートを放っている若い中島翔哉に警戒感をみせていた。
新加入で言えばFW高原直泰も注意が必要だろう。染谷悠太は「力のあるストライカーなので点の取れるところにいる。クロスへの入り方とか、ボールが入る前のところで守れる様にしたい。経験もあり、力のある選手なので、プレーさせてもらえるとこちらも力になると思います。楽しんで、というと誤解があるかもしれないですけど、しっかりとやりたいです」と話した。
今節、京都側としては先ずは、京都のサッカーができるかどうか。そして次に個々の勝負でどうか、この2点に着目してみたい。

個々のプレーでもう一つ。FW三平和司が「点を取りたい、……いや、点を取ります、の方がいいですかね」と言いだして、語ってくれた。「ゴール前に入って行ける様にしたいです。キャンプの練習試合では点を取っていたんですけど、その時はミヤ(宮吉拓実)とのコンビもあまり良くなかったんです。でも点を取れていた。それはなぜかと思ったらやっぱりゴール前に入っていた、と思うんです。だから、点を取るならゴール前に入らないと」と、自身の取り組むべきポイントを明かした。「こぼれ球を決めるとか、そういう小さいところを決められる様にもしたい。きれいなゴールも、そういう小さなところのゴールも同じ1点だと思いますし」。非常に大事なことだろう。常に狙う。可能性が小さくても狙っている。そういう姿勢がチームを救うことは大いにある。こうした、選手の意識や想いが観ているサポーターにも伝わる様なゲームに、大いに期待したい。

いよいよ西京極開幕戦。この日は京都マラソン開催のために19時キックオフとなるが、是非、多くのサポーターに観て、そして選手の思いを感じてもらいたい試合だ。

以上

2013.03.09 Reported by 武田賢宗
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