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【J2:第5節 鳥取 vs 栃木】プレビュー:対照的な両チーム。復調のきっかけをつかみたい栃木を、無敗の鳥取が迎え撃つ(13.03.24)

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4節まで2勝2分と無敗を守っている鳥取と、1勝1分2敗と調子の上がらない栃木。開幕からの道のりが対照的な両チームの対戦だ。

J2昇格3年目にして最高のスタートダッシュを見せている鳥取は前節、千葉とのアウェイゲームで1―1の引き分け。前半に先制されたものの、61分に奥山泰裕の同点ゴールで追い付き、勝点1を持ち帰った。
最終節までJ2残留争いを強いられ、20位に終わった昨季の通算成績は11勝5分26敗。最下位・町田、21位・岐阜、19位・富山との下位4チームで比較すると、勝利数は最多だったものの、敗戦数も最多で(リーグ全体でも最多)、引き分けは最少だった(リーグ全体でも最少タイ)。その引き分けの5試合も、劣勢を何とか無失点でしのいだ0―0が3試合、先制後に追い付かれた1―1が1試合で、追い付いての引き分けは、岐阜と2―2だった1節だけ。この試合も前半に先制した後、一時は逆転されたところから追い付いたもので、先制された後に追い付き、粘り強く勝点1を拾う試合ができなかったことが、苦戦が続いた要因の一つだった。
それと比較すると、千葉戦の引き分けはまさに、昨季の鳥取に足りなかったもの。小村徳男監督も「去年の悪い流れや雰囲気を、すべては払しょくできていないとは思うが、結果も出ているし、少しずつ良い方向に進んでいると思う」と語り、確かな手応えをつかんでいる。

一方、前節は山形とアウェイで対戦した栃木は、74分に先制された後、78分に追い付いたものの、81分に勝ち越し点を奪われて敗戦。シュート数は上回ったものの、後半立ち上がりの決定機を生かすことができず、追い付いた直後に不運なオウンゴールで失点して、勝点を取ることができなかった。2節までは守備がうまく機能しておらず、3節以降は改善されたものの、それが結果につながっていない。今季はJ1昇格を目標に掲げてのスタートだが、まだシーズン序盤とはいえ、予想外のつまずきとなっている。

開幕ダッシュの失敗を機に残留争いに巻き込まれた昨季の二の舞を避けるべく、流れが良いうちに勝点を伸ばしておきたい鳥取に対し、栃木も巻き返しに向けて、少しでも早く復調のきっかけをつかみたい。ともに負けられない一戦の勝敗を分けるポイントの一つは、やはり先制点になりそうだ。栃木はここまで、しっかり守りを固めてくる相手に対し、思うようにチャンスをつくることができていない。鳥取の戦い方も同様のため、先制点を奪われれば、流れを引き戻すのは難しくなるだろう。
一方で鳥取は今季、0―0で引き分けた2節の群馬戦以外の3試合は、すべて先制されている。しかし、その3試合が2勝1分で、失点しても慌てることなく、粘り強い守りから少ないチャンスを生かす戦いを徹底して勝点獲得につなげてきた。それを考えると栃木は、先制しても、リードを広げる2点目を奪えるかどうかがカギを握るかもしれない。逆に鳥取は先制した場合でも、リードを生かして勝利につなげる、という新しい形を見せられるかどうか、真価が問われることになる。

こうした要素とは別に注目されるのが、昨季栃木でプレーした鳥取のDF柳川雅樹と、MF田中雄大。鳥取は3節の水戸戦で、今季水戸から加入した岡本達也がダメ押しの3点目を決め、前節の千葉戦は、元千葉の奥山が引き分けにつながる同点ゴールを決めている。千葉戦では柳川がセットプレーからのヘッド、田中は左足ミドルで、ともに惜しいシュートがあった。“二度あることは三度ある”のだろうか!?

以上

2013.03.22 Reported by 石倉利英
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