新潟は、今季初勝利を狙って好調・浦和を迎え撃つ。注目は今季、浦和から移籍のFW田中達也だ。12年過ごした古巣との対決でチームの初勝利と、自身の移籍後初ゴールを重ね合わせる。
敵として対峙(たいじ)する赤のユニホーム。それでも田中達は平常心だ。「多少ヘンな感じはするけど、特別な意識はありません」。古巣との初対戦。浦和の旧チームメートたちとは、プライベートで連絡を取り合うことはある。ただ、今節についての話はなかった。個人の感傷的な思いよりも、大切なものがある。「勝点3。ビッグスワンで初勝利を挙げたい。そして、その中で自分が得点できれば、幸せな時間になると思う」。
今週は入念な準備を重ねてきた。ツートップを組むブルーノ ロペスとの距離感を意識。下がってボールをもらった後、持ち過ぎないように周囲との連係に神経をとがらせた。そしてシュートエリアでの精度アップを最も大切に。「最後まで落ち着いてプレーすることが重要」と言う。
リーグ戦のゴールは浦和時代の2011年の第20節神戸戦(8月6日)までさかのぼる。「ゴールを決めていないことで、焦ってしまう部分はある」とゴールへの意欲が力みになりがちだった。それは試合を重ねることでしか解消できないことも分かっている。
今季は開幕から3試合スタメン。第2節広島戦は、前半で藤田征也が退場してしまったため、守備固めの関係もあり、24分でピッチを去ったが、ほかの2 試合は60分以上プレーしている。
「コンディションは上がっている。特にフィジカルの面では」。少しずつ手応えを感じて迎える浦和戦。一番成し遂げたいのは「アルビのサポーターを喜ばせたい。レッズのサポーターには活躍することで恩返しになる」。結果を出してチームを勝利に導く。自身の存在を示す方法はシンプルでいて、意義がある。
柳下正明監督も、攻撃面をポイントとしている。「うちの選手は守備では『なんでこんなことをするんだ』というような、おかしなことはしない」と守備面では自信を見せる一方、攻撃では「ミスを怖がらないこと」と積極的な姿勢を持つようにうながす。相手にプレスをかけながら、タテを突く。相手ディフェンスラインが上がった背後を狙う。シ ンプルだが、相手が嫌がる攻撃を繰り返すことで、主導権を握りにいく。
浦和はここまで2勝1分と好調だ。前節大分戦こそ、立ち上がりの2失点でリズムを崩したが、宇賀神友弥を起点にした攻撃でリズムを取り戻して追い付いた。前線の流動性、サイドを有効に使う組み立て、槙野智章、森脇良太の攻め上がりなど、攻撃の厚みは90分間耐えない。
一方、大分戦で不意を突かれたように、相手のプレスに対しての守備は重要になる。槙野、森脇が上がった後のスペースのケアも怠らないよう、攻守のバランス、切り替えがカギだ。
以上
2013.03.29 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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