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【J2:第7節 神戸 vs 山形】プレビュー:単なる1/42ではない。勝点3差で迎える首位攻防戦のカギは、試合開始15分間。(13.04.07)

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前節のアウェイ松本戦で勝点3を積上げ、首位を堅持した神戸。4月最初のゲームでは4連勝と波に乗る2位・山形をホームに迎える。両者の勝点差は3、得失点差は2。共にリーグトップの13ゴールを挙げている攻撃力のあるチーム同士の首位争いは、激しい撃ち合いの好カードになりそうだ。

山形は、雪が舞う中で行われた前節のホーム横浜FC戦を5−1で快勝。大いなる“ブルーインパクト”を残して神戸戦を迎える。
3試合連続ゴールを挙げている右サイドハーフのロメロ・フランクをはじめ、前節に今季初ゴールを挙げた萬代宏樹、スピードのある中島裕希、主将の山崎雅人ら攻撃のタレントも多く、神戸・安達亮監督も「前の4人は運動量も多く、テクニックもある。中島、萬代はJ1でも10点くらい取れる実力があると思う」と警戒する。なかでも、ロメロ・フランクに関しては「中学生くらいの頃、自分が育てたいと思った選手。ストリートサッカー育ちで本当にうまい」と安達監督。右サイドの攻防は一つのキーポイントになりそうだ。

だが、攻撃陣のタレントでは神戸が一枚も二枚も上と言っていい。前節の松本戦で2ゴールを挙げたポポをはじめ、前線で存在感を発揮する田代有三、裏への飛び出しを得意とする小川慶治朗、そして名門パルメイラスから新加入したマジーニョなど。ほかにも吉田孝行や都倉賢などアタッカー陣は豊富。ここに質の高いクロスを持つ右サイドバックの奥井諒、橋本英郎と田中英雄のダブル“ヒデ”ボランチが加わるオフェンス力はJ2屈指と言えるだろう。

むしろ、注意するのは守備面。特に、ここ2試合は相手に先制点を許しており、安達監督も「アンラッキーでは片付けられない失点」と気を揉む。試合開始15分間での得点が多い山形との対戦とあって、いつも以上に「最初の15分で守備は締めていくしかないなと思っている。逆に最初の15分でウチが点を取りたい」と語気を強めた。

開幕から1カ月。徐々にチームとしての完成度が高まってきた神戸にとって、好調の山形との一戦は今季を占う意味でも興味深い。ただの“1/42”ではない戦いが、いよいよ明日16:00に幕を開ける。

以上

2013.04.06 Reported by 白井邦彦
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