水原は、どのような心理状態で柏へ乗り込んでくるのだろうか。ホームで粉砕されたショックを引きずり、柏への畏れを抱いているのか。それとも屈辱を晴らすべく、強い汚名返上の意識を持って日立台陥落を狙っているのか。
もし前者ならば、これほど楽なことはない。今回は日立台のサポーターを味方につけるとあって、彼らの力を借りて足のすくむ水原を飲み込んでしまえば、ホームの地で柏が圧倒することは間違いないだろう。だが、週末のKリーグを見ても分かる通り、水原はホームで大邱FCに3−1で勝ち、浦項と蔚山を抜いてリーグ首位に立った。大敗のダメージを引きずる様子は微塵もなく、しっかりと悪い流れを断ち切り、ツワモノ揃いのKリーグで首位に立つところに、何やら柏への強いリベンジの念を感じてしまう。
柏は勝利すればグループリーグ突破が決まるだけでなく、2位セントラルコーストの結果次第では首位通過さえ確定する。仮に引き分けても、ライバルチームの結果によって2位以内も決まるという有利な条件を持つ。その大事な一戦を日立台で戦えるのは大きいが、柏にも懸念材料はある。週末のJリーグ第5節名古屋戦は激しい消耗戦となった。前半で退場者を出し、1人少ない10人で戦い抜いたことで選手たちの疲労の色は濃い。しかも狩野健太は負傷で退場、レアンドロ ドミンゲスも名古屋の激しいマーキングに足を痛めた。さらに守備陣の柱である近藤直也を累積警告で欠く。
ただし、柏はアジアを並行して戦うため、今シーズンは大型補強で選手層に厚みを持たせた。疲労、怪我などの理由で、ネルシーニョ監督は多少メンバーを入れ替えて試合に臨むかもしれないが、近藤が「僕は出られないけど、試合に飢えている選手、アピールしようとしている選手もいるので、彼らが活躍してくれると思う」と話すように、これまでサブだった選手、あるいはベンチ外だった選手が、ここぞとばかりに日立台のピッチで躍動してくれるはずだ。
ここで敗れるとグループリーグ突破に赤信号が灯る水原が、勝利を欲するあまり立ち上がりから猛攻を仕掛けてくる場合は、名古屋戦での開始3分で失点した反省を生かし、立ち上がりには細心の注意を払いたい。6日前は6−2で大勝したが、やはり水原は高い実力を持ったチームだ。セットプレーで2失点した名古屋戦の映像を見て入念なスカウティングをしているだろうし、近藤不在を突いてキックオフ直後から鄭大世とラドンチッチを目掛け、乱れ飛ぶようにロングボールを放り込んでくる策も考えられる。柏は名古屋戦では穴を空けてしまったハイボールへの対策を、今一度確認すべきである。先週のアウェイ戦のようにその対応さえできれば、勝利が絶対条件の水原は前がかりになって攻めに出てくるとあって、ディフェンスラインの背後をカウンターで突くチャンスはかなり生まれるだろう。
逆に柏のカウンターを警戒して守備に重点を置き、一発のチャンスを窺う可能性もある。そうなっても柏は焦れる必要はない。引き分けでもグループリーグ突破の可能性がある柏と、勝利が絶対条件、3戦全勝で逆転のグループリーグ突破に望みをかける水原、どちらがリスクを冒さねばならないかは、語るまでもない。水原が立ち上がりから攻勢に出ようが、守備的に戦い一発を狙おうが、柏が落ち着きを持ってゲームを進められれば、必ず相手に隙はできる。
J1第4節大分戦、ACLアウェイ水原戦、そして先日の名古屋戦と、公式戦3試合連続マルチゴールの絶好調・工藤壮人はこう言い切る。
「水原は惨めな試合はできないという気持ちでプライドを持って来るでしょうから、そのプライドをこの日立台でへし折りたい」
Kリーグ首位の水原を日立台で打ち破り、再び“強い柏”をアジア中に知らしめるとともに、4連勝でグループリーグの突破を決めてしまおう。
以上
2013.04.08 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
一覧へ【AFCチャンピオンズリーグ2013 柏 vs 水原】プレビュー:汚名返上に燃える水原とのリターンマッチ。柏は4連勝を飾り、グループリーグ突破を決められるか。(13.04.08)
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