栃木が試合終了間際、MF三都主アレサンドロの移籍後初ゴールで劇的な逆転勝ちを収めた。MFクリスティアーノが4人に囲まれながらもドリブルで仕掛けてチャンスメーク。右からふわりと浮かせたクロスを三都主がファーサイドから決めた。
今季からJ2でプレーする35歳の元日本代表は直前に交代で入ったばかりだった。「短時間なのでワンチャンスでもあればよいと思っていたが、本当にチャンスがきた。どうして走り込めたのかと問われるとはっきり答えられないし、自分でも不思議な気持ち。クロスがくると信じたからあの位置に入っていけたのかな」。1度きりの好機を逃さない技術はもちろんだが、経験によって培われた勝負勘、スター選手のもつ強運といった見えない力を感じざるを得ない。栃木は今季初の連勝を飾り勝ち星が先行した。アウェイの地でつかんだ大きな1勝だ。
対照的に富山は何度かあった追加点のビッグチャンスを逃して勝利に届かなかった。前半27分、左サイドを4人のパス交換で突破してFW西川優大がクロスを入れ、MF木村勝太が走り込んだが枠を捉えられない。後半4分にはDF吉井直人のロングフィードでMF朝日大輔が抜け出し、ラストパスを西川がボレーで狙ったがシュートはクロスバーを直撃した。「勝負を決めるタイミングで得点できなかったことがすべて」(安間貴義監督)という典型的な負けパターンにはまった。チャンスを多くつくっているからこそ口にできる敗因であり、地力強化の証ではある。しかし得点しないことには勝点は伸びない。今季向き合っていかねばならない最大の課題を突き付けられた。
「本気で昇格プレーオフを狙うならば今日のような試合を勝ち切らなければいけない。悔しいと思うだけではだめだ」とMF大西容平。日々トレーニングを積み、進歩を結果で示していく。根気と覚悟のいる長い道のりが始まったことを告げる苦いホーム初黒星だった。
富山の先制点は前半20分、DF舩津徹也の左サイドからのロングパスに逆サイドから走り込んだ大西が決めた。栃木もFW近藤祐介、FW廣瀬浩二がワンツーを繰り返して決定機を演出した同40分などチャンスはつくったが、主導権を握っていたのは富山。局地戦をショートパスで打開して一気にスピードアップする得意の攻撃を披露し、守備でも相手の攻めを単発的なものに封じた。
後半は栃木も攻勢を強めて押し込む時間をつくるようになり、同16分にCKからDFチャ・ヨンファンが頭で決めて同点とする。両チームが勝負のポイントとして考えていたセットプレーで栃木が強みを発揮した。
富山はより攻撃的な[3-2-3-2]の布陣に変えて勝ち越し点を狙う。栃木はMF菊岡拓朗、近藤、クリスティアーノらが中盤で数多くボールに関与することで厚みのある攻めを繰り出した。アディショナルタイムに三都主の逆転弾が決まった後も富山が舩津のサイド突破からゴール近くでFKを得るなど両チームは最後まで攻め合った。気温5度と冷え込む中、雨に打たれながら応援したサポーターにも選手たちの勝利への執念は伝わったことだろう。
以上
2013.04.08 Reported by 赤壁逸朗
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