公式戦初顔合わせということもあってか、平日にも関わらず、バス10台で大勢の松本山雅FCサポーターが万博記念競技場に来場。キックオフ前から両サポーターの熱気が溢れる声援に包まれる。G大阪は前節の布陣からボランチのDF今野泰幸が「筋肉系にやや不安を訴えていたため(長谷川健太監督)」、欠場。代わってMF内田達也が今季初先発を飾る。対する松本は前節と同じ顔ぶれでキックオフを迎える。
「前半は見ていて悲しくなるような試合になった」−記者会見で反町康治監督が話したように、前半はG大阪の完全なワンサイドゲーム。「本来ならもう少し前線から追いかけて圧力をかける、というイメージだった(松本MF楠瀬章仁)」はずが、G大阪のパスワークに気圧されたのか、松本は完全に試合を受けにまわる展開になる。その松本を尻目に、G大阪は、立ち上がりからハイペースの展開。テンポよくボールを動かして、松本の守備陣を翻弄する。加えて、立ちあがり4分には、左サイドのDF藤春廣輝からFWレアンドロをめがけてニアに送り込まれたグラウンダーのクロスを松本のDFがオウンゴール。試合のペースもさることながら、スコアでもG大阪がリードを奪う。
しかも、先制点を奪ったあともG大阪のペースは全く落ちない。低く敷かれた…いや、相手に圧倒されて引かざるを得なくなった松本の守備に対し、個の技術が際立つパスワークで揺さぶりをかけながらゴールチャンスを伺う。それでも、ほぼ9人でゴール前に堅くブロックを作った松本の集中力も途切れず、なかなかバイタルエリアまで侵入させてもらえない。かといって、ボールを奪ってからの松本の攻撃の精度も低く、というより、ここもG大阪の切り替えの速さに圧倒され、簡単にパスをG大阪に摘み取られてしまう、という展開が続く。唯一、前半終了間際にG大阪のミスを拾って初めてのシュートチャンスを迎えるが、これもゴールには繋げられなかった。
ガンバリードで迎えた後半、立ち上がりはビハインドを負った松本が攻勢に。これにやや慌てたG大阪に生まれたパスミスも味方につけて、ゴールへの強気な姿勢を示した松本だったが、ゴール前での精度が低い。9分に後半からピッチに立ったFW塩沢勝吾が見出した決定機も枠を捉えられず、その後は徐々に落ち着きを取り戻したG大阪に再びペースを握り返されてしまう。
それでも前半の腰の引けた戦いから一転、後半からピッチにたったMF楠瀬章仁、FW塩沢勝吾らのアグレッシブな姿勢も松本を加速させる要素となり、後半は前半ほどG大阪のワンサイドゲームにはならず。G大阪は前半同様にサイドを効果的に活かしながら、松本はロングボールを活かしたパワープレーで、それぞれが好機を伺いあう展開となる。だが、両者の堅守もあって、大きな決定機はどちら共に作りきれず、1-0のまま試合終了。G大阪は今季、ホーム戦初勝利で初連勝、対する松本は今季アウェイ戦初黒星で、初連敗となった。
以上
2013.04.18 Reported by 高村美砂
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